【K-BOOK振興会だより】11月25日・26日はK-BOOKフェスティバル2023開催/ちぇっくCHECK10号もまもなく刊行

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K-BOOK振興会便り  2023年11月号        http://k-book.org/
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◆◇今月のTOPIK◇◆

●K-BOOKフェスティバル情報●
11月25日(土)12:00~18:00
11月26日(日)11:00~18:00
オフライン:出版クラブビル
オンライン:公式サイト及びYouTubeチャンネル
https://k-bookfes.com/

●翻訳者を目指すみなさんへ●
11月8日(水):【チェッコリ/会場+オンライン】
翻訳アカデミーの入学説明会および事業紹介
スピーカー:韓国文学翻訳院 教務行政チーム長ソ·ヒョンボム
https://chekccori231108.peatix.com/

●イベント情報●

11月6日(月):【新潟市朱鷺メッセ/会場】
駐新潟総領事館2023年度韓国文学講演会「韓国文学と社会」
講師:斎藤真理子
https://overseas.mofa.go.kr/jp-niigata-ja/brd/m_23481/view.do?seq=72

11月10日(金):【イベントプラス/オンライン】
【翻訳家への道3】日本語ネイティブ翻訳家(五十嵐真希)× 韓国語ネイティブ翻訳家(オ・スンヨン)対談
ー 翻訳の楽しみと大変さ、日韓の翻訳者が語り合う!
https://www.shin-gogaku.com/ikebukuro/event/detail.php?aid=242

11月17日(金):【K-BOOKフェスティバルサテライトイベント/オンライン】著者イ・ドウさんと語り合う『私書箱110号の郵便物』出版記念トークイベント
ゲスト:イ・ドウ、佐藤結
https://chekccori231117.peatix.com/

11月21日(火)から26日(日)
九州から東京へ! キム・ソヨン×オ・ウン ポエムツアー【K-BOOKフェスティバルサテライトイベント】
https://k-bookfes.com/information/poemtour/

11月28日(火):【NHKカルチャーさいたまアリーナ教室/オンライン】
翻訳者と味わう 韓国文学読書会
~話題のノワール小説『破果』を読む!~
講師:小山内園子
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1280714.html

◆◇日本語で読みたい韓国の本◇◆

エッセイ 『友情泥棒(우정 도둑)』
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●人生の軌道を広げてくれる文、孤独、連結の記録

旅行エッセイで同年代女性の強い共感と支持を得てきた著者ユ・ジヘが30代になり、これまで自分に影響を与えてきた学びについて独自の感性で綴ったエッセイ集。
タイトルにある“友情”は人と人との絆を越えた、より広い世界とのつながりを意味する。そして自分の中に既にあるものを育てるのではなく、
欠乏しているものを“友情”で満たすことを“泥棒”と表現している。著者は“私”というフェンスを飛び越え、
周囲の世界に関心を向けてつながることで見えなかったものが見えるようになり、そこに幸せがあると気づく。
本書はそんなつながることの大切さや共存の意味を悟っていくプロセスを記録している。
テーマは孤独、時間、恋人や友人との関係、読書、ファッション……と多様だ。

https://k-book.org/yomitai/231009/

人文 『最小限の韓国史(최소한의 한국사)』
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●韓国で圧倒的な人気を誇るスター講師チェ・テソンによる教養としての韓国史

朝鮮半島最初の国家が誕生したとされる紀元前2333年から、2000年の南北共同宣言までの約5000年の韓国の歴史を、
とにかくやさしく、分かりやすく解説している。本書は、細かい史実や用語よりも脈略を掴むことに重点を置き、近代以前は王を中心に、
近現代は変化をもたらした事件を中心に時系列で紹介されていくため、
古代から現代までの韓国の歴史が自然と頭の中で整理されながら一つの大きな流れとなって頭に残るのが特徴だ。
気軽に読めて韓国史全体の流れがよくわかる本書は、歴史コーナーには勿論のこと、韓国や韓国語に興味を持った人への韓国を知る手だてとして、
是非学習参考書コーナーにも並んでほしい一冊。

https://k-book.org/yomitai/231023/

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小説 『食べられない男(못 먹는 남자)』
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●『誘拐の日』のチョン・ヘヨンによる特殊設定スリラー。

「死」の運命を変えることができるとすれば、死ぬことをそのまま受け入れるだろうか。他人を犠牲にしてでも生きつづけることを選ぶだろうか。
食事中に人の死を見る男と、その周りで起きる事件を描いた長編小説。韓国文学での特殊設定ミステリーは珍しいジャンルであり、注目を浴びている。
スピード感のある文章で、後半になるにつれてミステリー色も強くなり、最後まで飽きることなく読むことができる。
ラストは温かい余韻を残しつつも、次なる危機を予感させる。

https://k-book.org/yomitai/231031/

◆◇日本語で読める韓国の本◇◆

『世宗大王をさがせ ーハングルをつくった王さまー』
(キム・ジン/文、チョン・ジユン/絵、わたなべなおこ/訳、 TOY Publishing)
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言語が完成し、発布された日が明確にわかっている貴重な言語のハングル。ハングルを創製したのが、朝鮮王朝第4代目国王、世宗大王です。
言葉に限らず、農業・天文学・音楽など多くの分野の技術発展に力を注いだ王として歴代の国王の中でも一番尊敬を集めています。
その世宗大王が、科挙と呼ばれる大事な国の役人(官吏)の登用試験の日に行方不明になります。
なぜ世宗大王はいなくなったのか? 姿を消した世宗大王を探す、探し絵絵本として楽しみながら、彼がハングルをつくった背景を学べる歴史絵本です。
訳者のわたなべなおこさんによる推薦コメントをご紹介しました。

https://k-book.org/yomeru/231005/

『空間の未来』(ユ・ヒョンジュン/著、オ・スンヨン/訳、クオン)
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コロナ以降の社会の変化を建築家の視点から考察した人文書。著者のユ・ヒョンジュンさんは国内外で40以上の建築賞を受賞した名建築家でありながら、
テレビやYouTubeチャンネルで建築からライフスタイルまで多様なテーマについて解説し、著書はいずれもベストセラーとなる「人文建築家」でもあります。
マンションのバルコニーや、街の公園、商業施設などの空間が、ポストコロナ時代においてどのように変化すべきか、見
取り図や写真なども多く用いながらわかりやくす解説されています。未来への思考が広がる1冊です。
訳者のオ・スンヨンさんによる推薦コメントをご紹介しました。

https://k-book.org/yomeru/20231012/

『私の最高の彼氏とその彼女』(ミン・ジヒョン/ 著、加藤慧/訳、イースト・プレス)
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『僕の狂ったフェミ彼女』(加藤慧訳、イースト・プレス)で多くの人気を集めたミン・ジヒョンの2冊目の邦訳作品。
主人公のミレ(「未来」の意)は34歳の独身女性。
誰かの〝所有〟になったり、社会が決めた〝役割〟をこなしたりしなければならない「恋愛」や「結婚」に拒否感を抱いています。
そんな彼女が、理想の男性シウォンの提案により〝オープン・リレーションシップ〟の恋愛をすることになるのですが……。
社会やメディアがつくってきた「恋愛のシナリオ」に異を唱え、女性が自分の境界線を大切にし、よりよい人生を歩んでいくことに関心を寄せる
著者の強い意気込みを感じる作品です。訳者の加藤慧さんによるメッセージをご紹介しました。

https://k-book.org/yomeru/20231026/

◆◇ 韓国の出版・本屋事情 ◇◆

教保文庫、9月の月間ベストと注目の新刊(韓国小説)
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1位は『雨が降ると開く店』でした。今年の李箱文学賞大賞を受賞したチェ・ジニョンさんの長編が刊行されたほか、
K-BOOKフェスティバルでの登壇が決まっているキム・チョヨプさんの長編も10月に刊行されました。

https://k-book.org/publishing/20231009/

教保文庫、9月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)
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韓国で人気の赤ちゃんパンダ、プーパオのフォトエッセイが人気を集めています。
注目の新刊では、『鳥のおくりもの』『美しさが僕をさげすむ』などで知られるウン・ヒギョンの散文集を紹介しました。

https://k-book.org/category/publishing/

◆◇10月のK-BOOKらじお◇◆

♯68 K-BOOKフェス スペシャル① 「詩」人気の高まりを実感 / かんき出版、クオン、岩波書店
http://k-book.org/news/radio_68/

♯69 K-BOOKフェス スペシャル② 会場での楽しみはK-BOOK好きの皆さんとの交流 / 小学館、書肆侃侃房、双葉社
http://k-book.org/news/radio_69/

♯70 K-BOOKフェス スペシャル③ 読者と直接会える貴重な機会を楽しみにしています! / 光文社、CCCメディアハウス、辰巳出版、かたばみ書房
http://k-book.org/news/radio_70/

♯71 K-BOOKフェス スペシャル④ お客さんとの交流は勿論、ほかの出版社の様子も楽しみです / アストラハウス、アチーブメント出版、評論社、早川書房
http://k-book.org/news/radio_71/

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韓国の本=K-BOOKを愛する皆さんに、日本で刊行された翻訳本の新刊情報やイベント情報、韓国現地からの情報、
そして読者の皆さんの声をご紹介するインターネットラジオ「K-BOOKらじお」は、Apple Podcast、Spotify、YouTubeで毎週金曜日 朝9時配信中!
Google Podcastでの配信もスタートしました。
ぜひお好みのプラットフォームで番組登録をお願いします。

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__おしまいに____________________

『ちぇっくCHECK』Vol.10の刊行が間近です。
巻頭インタビューは、『不便なコンビニ』の著者キム・ホヨン。
そして、安藤玉恵、小川哲、姜信子、櫻木みわ、アン・ドヒョン、オ・ウン、
カン・ヨンスク、キム・ウォニョン等々、
日韓の作家・詩人たちに「こえる」をテーマにご寄稿いただきました。
とても豪華な仕上がりですので、ぜひご一読ください。(運営委員:五十嵐真希)

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発行:一般社団法人 K-BOOK振興会

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