『​威風堂々 キツネの尻尾』(ソン・ウォンピョン/著、渡辺麻土香/ 訳、永岡書店)

2020年『アーモンド』、2022年『三十の反撃』で本屋大賞翻訳小説部門連続受賞をしたソン・ウォンピョンが手がける初の児童書として注目される『威風堂々 キツネの尻尾』1~3巻は、九尾のキツネの血を引く少女が、1本ずつはえてくる尻尾の化身に向き合いながら成長するあやかしファンタジー×青春小説です。
中国、韓国、日本などで昔から言い伝えられてきた「九本の尻尾を持つキツネのような生き物=九尾のキツネ」を韓国では、「クミホ(九尾狐)」と呼び、人間の世界にまぎれて暮らしていると言われているいます。その「クミホ」の血を引く少女が果たしてどのように成長していくのかを親子一緒に楽しむことができる作品に仕上がっています。

翻訳者の渡辺麻土香さんから推薦のコメントを頂戴しました。

みんなと違うなんて恥ずかしい。こんな秘密、誰にも言えないよ……。ある日突然、尻尾が生えてきて、自分が九尾のキツネ(クミホ)であることを知ったダンミ。ごく普通の女の子だったはずのダンミは、個性豊かな尻尾たちと共にさまざまな問題に立ち向かいます。必ず1人は必要だと思っていた親友を誰かに取られそうになって不安になったり焦ったりイライラしたり。ここぞという時に勇気が出なくてビクビクしたり、そんな自分にガッカリしたり……。誰もが経験する小学生にとっての人生最大のピンチをダンミはどう乗り越えるのか? 
気になる同級生や苦手な友達との関わりを通して生まれる感情や、毎回新たに登場する尻尾たちの活躍にも注目です!

『​威風堂々 キツネの尻尾』(ソン・ウォンピョン/著、渡辺麻土香/ 訳、永岡書店)