『仕事帰りの心 私が私らしく働き続けるために』( イ・ダヘ /著、オ・ヨンア/訳、かんき出版)

「限りある一日の時間の中で「仕事」の占める割合はかなりのボリュームです。起きている間の半分以上は「仕事」をしているわけですから、そこでのありとあらゆる出来事は自分自身の感情にも大きく影響してきます。著者イ・ダへさん自身も長年「仕事」をしてきた中で感じたことをストレートに綴った本作は、韓国の働く女性に大きな共感を生みました。
いくつかの心の残った言葉に、「フィードバックとおせっかいは紙一重」(←うんうん、そうなんだ)、「かかさず集中する1時間をつくるために努力するのです」(←自分で時間を作るということね)、他にもたくさんの言葉に大きく頷きながら読み進めましたが、中でもプロローグにあった「できることならこの先長く「一緒に」働きたいと思ってもらえる人でありたいと思うようになりました。」は、まさに私自身の思いを代弁してもらっているようでした。みなさんの胸に響く言葉を見つけ出してみませんか。

翻訳者のオ・ヨンアさんからコメントを頂戴しました。

仕事は好きだし、職場の人間関係も悪くない、でも働き続けてきた疲労感も感じるこの頃。気づけば身も心もへとへとで、将来に不安を感じることも。がんばることより、むしろ休むほうが難しい。そんな働きマンのあなたへ、イ・ダヘさんが喝を入れてくれます。無理にやる気を出そうとするより、まずは今日一日を誠実にやりぬくこと、この一点に集中してみてはどうかと。仕事の波はいつか必ず過ぎ去ります。大切なのは、あなたが自分自身でいつづけること。自分を見失わずに、健やかに働き続けるヒントに、結局はやる気が出てしまう一冊です。

帰りの心 私が私らしく働き続けるために』( イ・ダヘ /著、オ・ヨンア/訳、かんき出版)