『ちぇっく CHECK』のチェッコリを開催しました。

  6月30日、『ちぇっく CHECK』の刊行にご協力くださった方々にお集まりいただき、チェッコリ(韓国では、教科書を1冊学び終わると、先生と勉強仲間が打ち上げのパーティーを開きます。これを「チェッコリ」といいます。)を開催しました。

 「よい詩集はもっとたくさんあるので、引き続き紹介していきたい」、「廃刊になっている作品でも、復刊、改訳などでもう一度刊行してもいいものはたくさんあるので、そういう作品も紹介したらどうか」、「カバンに入れやすい大きさで、持ち運びしやすいのがいい」、「小説のテーマとなっている文化、社会背景も紹介したらどうか」など、いろいろな感想、助言を聞くことができました。韓国語教室を開かれている方は生徒さんの感想文をたくさんお持ちくださいました。「活字を読まない生活になってしまったけれど、この本のおかげで、また本を読みたくなった」、「この本を参考にして、さっそく図書館で韓国の小説を借りてきた」などありがたい言葉がたくさんあり、次号作成への励みになりました。

 「李清俊全集を求めて」をご寄稿くださった東さんは、「作家ハン・ガン、書簡インタビュー」で、自分が昔愛読したジョン・バージャーの作品をハン・ガンさんも読んでいると知り、日本では写真評論しか読まれていないバージャーの小説は、李清俊が取り組んできたテーマを共有していると感じて、さっそく『菜食主義者』も読んでみたそうです。

 また、「大好きな金原さんが寄稿しているので、『ちぇっく CHECK』を読んでみました。韓国文学について今までよく知らなかったけれど、面白かったです」と言って『アンニョン、エレナ』をCHEKCCORIで買われたお客様がいたことも教えてもらいました。このように記事がいろいろな人の読書意欲を刺激でき、嬉しく思います。

 晶文社の編集者斉藤典貴さんからは、「Coming Soon」で紹介した4冊の近刊書のほかに、もう2冊、計6冊を刊行する予定との発表がありました。5冊目は、2016年に「第7回若い作家賞大賞」を受賞したキム・グミさんの作品です。

 この秋以降はさまざまな韓国の作品が翻訳、刊行されます。韓国文学の波をじわじわと感じた夜でした。

 Vol.2もつくります。今回評判のよかった作家インタビューやブックレビュー、旅行記、文芸編集者の目、韓国の書店紹介はもちろんのこと、新しい企画も思案中です。ご期待ください。
(チーフエディター 五十嵐真希)

 

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(多くの方々のお力添えで刊行できたのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。ありがとうございました。)