● 本書の概略
30代半ばでがんを患った仕事中毒の旅行作家が、つらい治療を経て、がん克服後に長年の夢だった北欧への家族旅行を実現。夫と7歳の娘とともに2ヵ月間かけて北欧の国々を回り、現地の人々の生活や自然と触れ合いながら、自分の人生や家族の在り方を振り返っていく心温まる旅行エッセイ。子どもを連れて現地の公園や図書館を巡り、北欧の教育観を肌で感じ、そして、夫婦で話し合う時間をゆっくり持つ。スケジュールを詰め込み過ぎない、ゆっくりとした時間が流れる家族の北欧旅行の姿から幸せが伝わってくる癒しの一冊。
● 目次
プロローグ
デンマーク
スウェーデン
フィンランド
エストニア&リトアニア
● 日本でのアピールポイント
世界幸福度ランキング上位を占める北欧の国々。マリメッコ、フリッツ・ハンセンなどの雑貨やインテリアも日本でも大人気だ。そんな北欧の魅力が肌で感じられる本作には、家族旅行だからこそ味わえる旅の醍醐味が満載。旅先であれもこれもとつい欲張ってしまい、帰ってくるとどっと疲れてしまう、そんな旅行ばかりしてきた著者が、この北欧旅行で心に決めたのは“無理しない”ということ。現代人に必要な、“がんばりすぎない”休息のための旅行ができるヒントが詰まっている。日本への旅行ガイドも数多く手がけ、日本語堪能な著者ゆえに、日本の若いお母さんたちにも共感できる点が多く、子連れ旅行ガイドとしても優れもの。子どもと行きたいカフェや公園、図書館などの役立つ現地情報もたくさん掲載されている。本作を読んで、北欧5ヵ国の中から行きたい国を選んでみるのもオススメだ。
(作成:大森美紀)