テスト、課題、進路、SNS、そして恋……。１日は24 時間。やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことは満載！！ ハードな高校生活を生き抜くために、“ 優等生” のジュノが見つけた法則とは？
主人公ジュノがまっすぐに今の自分、仲間、恋、そして勉強にと悩みながらも前に進んでいく姿は頼もしい。
夏休みのこの時期にゆっくりとジュノと一緒に高校生活を生き抜く術を読んでおくことも、決して遠回りではないかもしれません。何より大人たちがそんな高校生たちの思いを知っておくことの大切さも教えてくれる作品となっています。
翻訳者のキム・イネさんよりおすすめコメントを頂戴しました。
本書は、トップの成績で有名進学校に入学してしまった高校一年生ジュノの、入学して最初の１学期の物語です。彼は入学初日から進学校の洗礼のような空気に圧され、“不安”だらけの高校生活をスタートさせます。苦しくて悩ましい毎日。それでも、親友や大切な友達、尊敬する先輩、家族たちとの日々のなかで、ジュノは自分の気持ちと向き合い、不安と向きあい、前に進んでいきます。
登場する高校生たちの、なんとまっすぐで輝いていることか。翻訳作業をしながら、彼ら彼女らのまぶしいほどの一生懸命さと、シンプルだけれど共感できる言葉に背中を押してもらい、笑顔をもらいました。
著者のファン･ヨンミさんは、十代の子どもたちに寄り添いエールを送り続けている作家ですが、彼女のエールは今回、大人たちにも送られているように思います。ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。そして読み終わったあと、著者と一緒に、すべての高校生に「頑張れ」とエールを送りたくなる一冊です。
『優等生サバイバル-青春を生き抜く13の法則』（ファン・ヨンミ/著、キム・イネ /訳、評論社）
