教保文庫、11月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)

教保文庫の11月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。1位と7位には韓国で大人気のパンダ、プーバオのフォトエッセイがランクインしました。注目の新刊では、翻訳家のエッセイや『私が望むことを私もわからないとき』(小笠原藤子、ワニブックス)で知られるチョン・スンファンのエッセイを紹介しています。

1位:『전지적 푸바오 시점(全知的なプーバオの視点)』文:ソン・ヨングァン、写真:リュ・ジョンフン(ウィズダムハウス/2023.11.15)
来年中国に返還される予定だというニュースが報道されて以降、関心を集めて続けているパンダのプーバオ。本書は、飼育員の「ソンバオ」ことソン・ヨングァンさんがプーバオやその家族の日常、さらには動物を愛する人間としての思いをつづったフォトエッセイです。260以上の写真と未公開のエピソード、ソンバオからプーバオに宛てた手紙などが収められています。
2位:『불안(不安)』アラン・ド・ボトン/チョン・ヨンモク訳(2012.01.04、初版:2011.12.28/ウネンナム)
3位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』キム・スヒョン(ハイスト/2022.11.25)
4位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)キム・サンヒョン(Feelm/2022.04.20)
5位:『좋은 일이 오려고 그러나 보다(いいことが起こる前触れだよ)』パク・ヨルム(ヒウッ/2023.07.26)
6位:『인생은 순간이다(人生は瞬間だ)』キム・ソングン(ダサンブックス/2023.11.15)
韓国の野球界を牽引する82歳のキム・ソングンは、在日韓国人2世として京都で生まれました。20歳で韓国代表に選出され活躍しますが、韓国での在日への差別や負傷による早期引退など多くの苦しみも経験しました。本書では、「人生とは瞬間の積み重ねである」と悟った著者が、韓国で指導者として尊敬を集めるまでに至った野球人生を振り返ります。
7位:『푸바오, 매일매일 행복해(プーバオ、毎日毎日幸せだよ)』エバーランド動物園(シゴンジュニア/2023.09.20、初版2023.09.10)
8位:『한 번뿐인 인생은 어떻게 살아야 하는가(一度きりの人生をどう生きるべきか)』パク・チャンウィ(ハイスト/2023.03.30)
3月に出版され、ベストセラーになった本書がランクインしました。1部で一度きりの人生を生きる態度について、2部で愛と人について、3部で輝かしい人生について語りながら、生きていくすべての瞬間に価値があることを教えてくれます。
9位:『겨울의 언어(キョウル/冬の言葉)』キム・キョウル(ウンジン知識ハウス/2023.11.10)
作家、ユーチューバー、DJとして活躍する著者が、さまざまなメディアを通じて発表した文章に、新たな作品を加えたエッセイ集です。貧しい学生時代を本や音楽とともに乗り越えてきた著者のキム・キョウル。彼が考えてきたこと、またそれが文章になり、コンテンツになり、詩になっていく過程を垣間見ることができます。著者の名前キョウルは韓国語で「冬」を意味するもので、自分と静かに向き合うのにもってこいの季節、冬に合わせてタイトルが付けられました。
10位:『오늘도 나아가는 중입니다(今日も前進している途中です)』チョ・ミン(2023.09.19/チャムセチェッパン)

注目の新刊
『번역: 황석희(翻訳:ファン・ソッキ)』ファン・ソッキ(タル/2023.11.17)
映画『スパイダーマン』『アバター』の字幕翻訳をはじめ、ミュージカルや書籍の翻訳も手掛ける著者によるエッセイです。さまざまな作品を訳していく中で感じた喜怒哀楽、業界内で起こった出来事、言葉に込めた思いなど、翻訳家としての日常を「翻訳家らしい伝わりやすい言葉で」振り返ります。

『하는 일마다 잘되리라(やることすべてが上手くいくはず)』チョン・スンファン(ブックロマンス/2023.11.13)
2018年に出された『행복해지는 연습을 해요(幸せになる練習をしよう)』(未邦訳)が、全面改訂されて再出版されました。著者は、『私が望むことを私もわからないとき』(小笠原藤子訳、ワニブックス)などの邦訳書で知られるベストセラー作家です。1章ではあるがままの姿でいること、2章では人生の主人公であること、3章ではどんな人に出会っても愛を選択すること、4章では何をしていても楽しむことについて語られています。(文/金知子)