韓国文学翻訳院が世界18ヵ国で開催している「韓国文学読書感想文コンテスト」が、日本では「K文学レビューコンクール」として2019年より韓国文学翻訳院の後援のもと、K-BOOK振興会が主催し、2020年「第12回 K文学レビューコンクール」を開催いたします。
2019年ほど「韓国文学」の盛り上がりを感じた1年はありませんでした。連日新聞、TV、雑誌で紹介され、多くの読者の方々にお届けできた年になりました。この1年間に刊行された「韓国文学」作品の中から下記の8作品を課題作として決定しました。
下記の要項をご確認の上、多くの皆さんのご応募をお待ちしています。
課題図書
(次の8作品、9冊のうちいずれかを選択。複数冊、それぞれ応募も可)
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『あの夏のソウル』
イ ヒョン著
下橋 美和訳
影書房朝鮮戦争の下、人々は戦況が変わるたびに生きるための選択を迫られる。元・親日派判事の息子や転向した革命家の娘など、中学生だった彼・彼女らはどう生きたのか、生きざるを得なかったのか。彼らの夢、選んだ道とは。そして大人たちは。
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『アーモンド』
ソン・ウォンピョン 著
矢島暁子 訳
祥伝社扁桃体(ルビ:アーモンド)が人より小さく、感情がわからない十六歳のユンジェ。
目の前で祖母と母親が通り魔に襲われたときも、ただ黙って見つめているだけだった。
だが、ある出会いが彼の人生を大きく変えていく——。 -
『惨憺たる光』
ペク・スリン 著
カン・バンファ 訳
書肆侃侃房苦しみが癒えることはなく、孤独を抱え、それでも、日々、生きていかなければならない。
光と闇、生と死。心は彷徨いながら揺れ動く。
心のよるべなさを丁寧に掬いあげた初邦訳作家の短編集。 -
『短編集ダブル』サイドA
パク・ミンギュ 著
斎藤真理子 訳
筑摩書房
※サイドAあるいはBを選択して応募可韓国の人気実力派作家パク・ミンギュの短篇集。奇想天外なSF、現実的で抒情的な作品など全9篇。『サイドA』は李孝石文学賞、黄順元文学賞受賞作収録。二巻本のどこからでも。
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『短編集ダブル』サイドB
パク・ミンギュ 著
斎藤真理子 訳
筑摩書房
※サイドAあるいはBを選択して応募可『サイドB』は誰が読んでも全篇傑作! ユーモラスなホラー。詩情溢れるドラマ的作品、青春小説など全8篇。著者からのメッセージも収録!
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『中央駅』
キム・ヘジン 著
生田美保 訳
彩流社路上生活者となった青年と、同じく路上で暮らすアルコール中毒の女。二人の運命は中央駅で交差する。陰に陰が折り重なるような絶望を抱えた社会のどん底で、「愛」は救いか。気鋭の女流作家キム・ヘジンによる長篇。
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『となりのヨンヒさん』
チョン・ソヨン著
吉川凪 訳
集英社もしも隣人が異星人だったら? もしも並行世界を行き来できたら? もしも親友が未知のウイルスに侵されてしまったら? 同性愛、フェミニズム、情報統制――社会の片隅に置かれた人々を温かく繊細に描く、不思議で切ないSF小説集。
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『広場』
崔仁勲 著
吉川凪 訳
クオン朝鮮半島にある二つの国家。朝鮮戦争停戦後、釈放捕虜となった李明俊は、腐敗した南に留まることも硬直した北への帰還も拒み、第三国行きを希望するが——。
分断された社会の本質に迫り、世紀を越えて読まれるロングセラー小説。 -
『モンスーン』
ピョン・ヘヨン 著
姜信子 訳
白水社派遣社員、工場長、支社長、管理人……都市という森に取り囲まれ、いつのまにか脱出不可能になる日常の闇を彷徨う人たち。李箱文学賞受賞「モンスーン」から最新作「少年易老」まで、都市生活者の抑圧された生の姿を韓国の異才が鋭く捉えた9篇。
応募要項
- レビュー本文800~1000字以内
- ワード(Word)ファイル形式で「書名タイトル_氏名」とファイル名を付け、
応募フォームからアップロードする - 応募者の簡単なプロフィールは応募時のアンケートに回答する
※注意事項
- 過去に他のコンテストなどで入賞されたレビュー、もしくは雑誌等に掲載されたレビューはご応募できません
- 1行目に本のタイトル、2行目にレビューのタイトルを明記の上、3行目から本文を書き始めてください。また審査はお名前を伏せた状態で行いますので、ファイル内にお名前は入力しないでください
- 応募作品は各出版社に提出し審査します。なお、提出されたレビューは、各社の判断のもと書籍PRの際に活用することがあります。その点了承の上、応募ください
応募締切
審査委員
- 鵜飼哲夫(読売新聞編集委員)
- 永江朗(著作家)
- 山下優(青山ブックセンター本店店長)
※ 一次審査は各版元にて行い、二次審査に上がった作品の中から上記3名の審査委員による審査を経て決定します。
表彰及び副賞
(※予定変更となる場合もございます)
審査委員会により、応募作品の中から優れた応募作上位3名、各出版社賞8名を選抜します。11月に表彰式を実施するとともに次の副賞を授与いたします。
- 最優秀賞 1名
賞状・副賞(図書券 3万円 相当)
ならびにK-BOOK読書ガイド『ちぇっくCHEK』にてレビュー作掲載 - 優秀賞 2名
賞状・副賞(図書券 1万円 相当) - 出版社賞 8名
賞状・副賞(図書券 5000円 相当)
※その他の作品についても同ホームページにて紹介する場合があります
表彰式
- 日時:
- 2020年11月開催のK-BOOK FESTIVALにて
- 会場:
- 出版クラブビル(千代田区神田神保町)
お問い合わせ先
K-BOOK振興会(㈱クオン内)
- TEL:
- 03-5244-5426
- E-mail:
- cuon@cuon.jp
- 【主催】
- K-BOOK振興会
- 【後援】
- 韓国文学翻訳院
- 【協力】
- 影書房、クオン、彩流社、集英社、祥伝社、書肆侃侃房、筑摩書房、白水社