『「大人」を解放する30歳からの心理学』( キム・ヘナム /著、渡辺麻土香/訳、CCCメディアハウス)

今、30年のキャリアを持つ精神分析医のキム・ヘナムは、42歳の時に不治の病、パーキンソン病と診断される。そんなキム・ヘナムが自身の精神分析医として培った経験と、そして自身の病との闘いの中で見出した「自分の感情の取り扱い法」を教えてくれるエッセイです。
「どうして私はこんなに悩むのか?」「怒りを鎮めるのに最適な6つの方法」「どんな人の心にも傷ついた子どもが住んでいる」「好きな仕事でも飽きるはある」など、どれも誰もが感じる心のありように、その解決法を授けてくれる一冊です。
たとえば、思考の転換をもたらしてくれる「苦しい状況自体を変えることはできなくても、それを苦しむか否かは自分で選択できるのだ」の一言で私たちは解放されていくようです。
翻訳者の渡辺麻土香さんからのメッセージも頂戴しました。

本書は、韓国ではもちろん、日本でも大ヒット中の『もし私が人生をやり直せたら』(岡崎暢子訳、ダイヤモンド社)の著者によるもう一つのロングセラー『大人として生きるということ』の全面改訂増補版です。高校時代に姉の死を経験し、精神医学の道へ進んだ著者は、42歳でパーキンソン病を発症したあとも、医師として、母として、妻として、娘として、さらには教授や作家として、キャリアと経験と葛藤と気付きを重ねてきました。
そんな彼女が幾多の患者たちや自身の経験をベースに具体的な例を挙げつつ、心の足かせを外してより豊かな人生を歩むためのヒントを綴った一冊。自分自身だけでなく身近な人たちを癒やすのにも役立つ心の処方箋です。

『「大人」を解放する30歳からの心理学』( キム・ヘナム /著、渡辺麻土香/訳、CCCメディアハウス)