『日・中・韓伝統インテリア――四合院、書院造、班家韓屋の装飾と美』(パク・ソンヒ/著 吉川凪/訳 クオン)

クオンの人文・社会シリーズから9冊目として『日・中・韓伝統インテリア――四合院、書院造、班家韓屋の装飾と美』が出版されました。
日本・中国・韓国を対象に、装飾の美を謳歌したと思われる上流階級の伝統的なインテリアを比較・考察した作品です。
母屋を中心にして左右対称に建物を配し、屋内の家具も左右対称、対称的秩序が重要だった中国の四合院、武家のタテ社会と結びつき、他者のための空間として発達した日本の書院造、3か国の中で最も家族中心的でありながら、男女の空間を完全に分離した韓国の班家韓屋。
住居には住宅以上の意味があり、住居に表れる生活様式を文化の表現として3か国を比較することは、それぞれの文化の理解を深めることにつながります。写真も豊富に使われており、インテリアから文化にアプローチする最良の1冊です。

『日・中・韓伝統インテリア――四合院、書院造、班家韓屋の装飾と美』(パク・ソンヒ/著 吉川凪/訳 クオン)