「第12回 K文学レビューコンクール」開催決定!

韓国文学翻訳院が世界18ヵ国で開催している「韓国文学読書感想文コンテスト」が、日本では「K文学レビューコンクール」として2019年より韓国文学翻訳院の後援のもと、K-BOOK振興会が主催し、2020年「第12回 K文学レビューコンクール」を開催いたします。

2019年ほど「韓国文学」の盛り上がりを感じた1年はありませんでした。連日新聞、TV、雑誌で紹介され、多くの読者の方々にお届けできた年になりました。この1年間に刊行された「韓国文学」作品の中から下記の8作品を課題作として決定しました。
下記の要項をご確認の上、多くの皆さんのご応募をお待ちしています。

課題図書

(次の8作品、9冊のうちいずれかを選択。複数冊、それぞれ応募も可)

  • bookreview12_01_anonatsuno

    『あの夏のソウル』


    下橋 美和訳
    影書房

    朝鮮戦争の下、人々は戦況が変わるたびに生きるための選択を迫られる。元・親日派判事の息子や転向した革命家の娘など、中学生だった彼・彼女らはどう生きたのか、生きざるを得なかったのか。彼らの夢、選んだ道とは。そして大人たちは。

  • bookreview12_02_almond

    『アーモンド』


    矢島暁子 訳
    祥伝社

    扁桃体(ルビ:アーモンド)が人より小さく、感情がわからない十六歳のユンジェ。
    目の前で祖母と母親が通り魔に襲われたときも、ただ黙って見つめているだけだった。
    だが、ある出会いが彼の人生を大きく変えていく——。

  • bookreview12_03_santantaru

    『惨憺たる光』


    カン・バンファ 訳
    書肆侃侃房

    苦しみが癒えることはなく、孤独を抱え、それでも、日々、生きていかなければならない。
    光と闇、生と死。心は彷徨いながら揺れ動く。
    心のよるべなさを丁寧に掬いあげた初邦訳作家の短編集。

  • bookreview12_04_double-a

    『短編集ダブル』サイドA


    斎藤真理子 訳
    筑摩書房
    ※サイドAあるいはBを選択して応募可

    韓国の人気実力派作家パク・ミンギュの短篇集。奇想天外なSF、現実的で抒情的な作品など全9篇。『サイドA』は李孝石文学賞、黄順元文学賞受賞作収録。二巻本のどこからでも。

  • bookreview12_05_double-b

    『短編集ダブル』サイドB


    斎藤真理子 訳
    筑摩書房
    ※サイドAあるいはBを選択して応募可

    『サイドB』は誰が読んでも全篇傑作! ユーモラスなホラー。詩情溢れるドラマ的作品、青春小説など全8篇。著者からのメッセージも収録!

  • bookreview12_06_chuoeki

    『中央駅』


    生田美保 訳
    彩流社

    路上生活者となった青年と、同じく路上で暮らすアルコール中毒の女。二人の運命は中央駅で交差する。陰に陰が折り重なるような絶望を抱えた社会のどん底で、「愛」は救いか。気鋭の女流作家キム・ヘジンによる長篇。

  • bookreview12_07_tonari

    『となりのヨンヒさん』


    吉川凪 訳
    集英社

    もしも隣人が異星人だったら? もしも並行世界を行き来できたら? もしも親友が未知のウイルスに侵されてしまったら? 同性愛、フェミニズム、情報統制――社会の片隅に置かれた人々を温かく繊細に描く、不思議で切ないSF小説集。

  • bookreview12_08_hiroba

    『広場』


    吉川凪 訳
    クオン

    朝鮮半島にある二つの国家。朝鮮戦争停戦後、釈放捕虜となった李明俊は、腐敗した南に留まることも硬直した北への帰還も拒み、第三国行きを希望するが——。
    分断された社会の本質に迫り、世紀を越えて読まれるロングセラー小説。

  • bookreview12_09_monsoon

    『モンスーン』


    姜信子 訳
    白水社

    派遣社員、工場長、支社長、管理人……都市という森に取り囲まれ、いつのまにか脱出不可能になる日常の闇を彷徨う人たち。李箱文学賞受賞「モンスーン」から最新作「少年易老」まで、都市生活者の抑圧された生の姿を韓国の異才が鋭く捉えた9篇。

応募要項

  • レビュー本文800~1000字以内
  • ワード(Word)ファイル形式で「書名タイトル_氏名」とファイル名を付け、
    応募フォームからアップロードする
  • 応募者の簡単なプロフィールは応募時のアンケートに回答する
※注意事項
  • 過去に他のコンテストなどで入賞されたレビュー、もしくは雑誌等に掲載されたレビューはご応募できません
  • 1行目に本のタイトル、2行目にレビューのタイトルを明記の上、3行目から本文を書き始めてください。また審査はお名前を伏せた状態で行いますので、ファイル内にお名前は入力しないでください
  • 応募作品は各出版社に提出し審査します。なお、提出されたレビューは、各社の判断のもと書籍PRの際に活用することがあります。その点了承の上、応募ください


応募フォームはコチラから

応募締切

2020年9月13日(日)23:59まで

審査委員

  • 鵜飼哲夫(読売新聞編集委員)
  • 永江朗(著作家)
  • 山下優(青山ブックセンター本店店長)

※ 一次審査は各版元にて行い、二次審査に上がった作品の中から上記3名の審査委員による審査を経て決定します。

表彰及び副賞

(※予定変更となる場合もございます)
審査委員会により、応募作品の中から優れた応募作上位3名、各出版社賞8名を選抜します。11月に表彰式を実施するとともに次の副賞を授与いたします。

  • 最優秀賞 1名 
    賞状・副賞
    (図書券 3万円 相当)
    ならびにK-BOOK読書ガイド『ちぇっくCHEK』にてレビュー作掲載
  • 優秀賞  2名 
    賞状・副賞
    (図書券 1万円 相当)
  • 出版社賞 8名 
    賞状・副賞
    (図書券 5000円 相当)
※すべての受賞作品はK-BOOK振興会のホームページに掲載します
※その他の作品についても同ホームページにて紹介する場合があります

表彰式

日時:
2020年11月開催のK-BOOK FESTIVALにて
会場:
出版クラブビル(千代田区神田神保町)

お問い合わせ先

K-BOOK振興会(㈱クオン内)

TEL:
03-5244-5426
E-mail:
cuon@cuon.jp
【主催】
K-BOOK振興会
【後援】
韓国文学翻訳院
【協力】
影書房、クオン、彩流社、集英社、祥伝社、書肆侃侃房、筑摩書房、白水社