『IUを読む時間 歌声と言葉からたどるシンガーソングライター』(チョ・ソンジン著、藤田麗子訳、DU BOOKS)

ある人にとっては、韓国ドラマで主役を務め、ドラマのOST(日本でいうサントラ)でもおなじみな人でもあるかもしれませんが、まぎれもなく韓国を代表するシンガーソングライターであると言えるIU(アイ・ユー)の、シンガーソングライターとしての側面をその楽曲を紐解き解説する一冊です。その歌唱表現や感情の込め方、マイクの使い方に至るまでが分析される様子には、著者の「愛情」を感じつつ、その楽曲への理解を一緒に深めながら、IUが作り出す世界を楽しめます。
翻訳を担当された藤田麗子さんから推薦のコメントを頂戴しました。

「IUって、どうすごいの?」という疑問に200%答えてくれる1冊。
音楽評論家チョ・ソンジン氏による解説をはじめ、実用音楽学科の教授や音楽プロデューサー、作詞・作曲家による鋭く興味深いレビューが満載です。
その一部をご紹介しましょう。

〈(「Ugly Duckling」は)練習をしすぎたのか、ややハスキーな歌声。摩擦によって固くなった声帯から、息をするたびに「スッ」という音が聴こえる〉
シン・ヨナ(BigMamaメンバー、湖原大学実用音楽科教授)

〈韓国はカラオケ文化が浸透していて、ファルセットよりも力強く歌い上げるメロディが好まれる。(…)ところが「Palette」はサビがファルセットで歌われているにもかかわらず、女性のカラオケ定番曲になるほどの名曲だ。これは、IUのファルセットが他の歌手の地声のように魅力的に聴こえることを意味している〉
ミチンカムソン(作曲家・プロデューサー)

〈IUの歌い方を深く研究したいなら、「4AM」から始めるといい〉〈感性を込めて歌う段階に達した中・上級レベルのシンガーにとって「Knees」は教科書のような曲〉
チャン・ヒョジン(ボーカルトレーナー)

アイドルグループ全盛期だった2008年、中学3年生でソロ歌手としてデビュー。その後、18年間トップを守り続けてきたIUならではの魅力があらゆる角度から分析されています。曲を聴きながら、ごゆっくりお楽しみください。
(藤田麗子)

『IUを読む時間 歌声と言葉からたどるシンガーソングライター』(チョ・ソンジン著、藤田麗子訳、DU BOOKS)