医師が自ら実践するダイエットプログラム

原題
4주 해독다이어트
出版日
2014年2月5日
発行元
ビタッブクス(비타북스)
ISBN-13
9791185020211
頁数
232
判型
150×220mm

忘年会や新年会など年末年始にはイベントが多くあり、いつも以上に食べたり、飲んだりしてしまいます。その結果、体重が右肩上がりに増え続け、ダイエットをしなければと反省する日々です。
韓国にはたくさんのダイエット本があり、『日本語で読みたい韓国の本-おすすめ50選』でも何冊か紹介してきていますが、本日は、第3回より『医師が自ら実践、デトックス4週間(4주 해독다이어트)』をご紹介します。

●概略

本書で言うところの「デトックスダイエット」とは、体内の体重調節システムを狂わせる現代社会の有害な環境や体によくない食べ物を「毒素」と規定し、これを体の外に排出することで、たったの4週間で体脂肪と毒素を減らすダイエットだ。著者が自ら体験して作り上げたダイエット方法で、21世紀のダイエット方法がこれまでのダイエット方法から変えなければならないことは何か、何に気をつければ満足に痩せられるのかを詳しく説明する。4段階デトックスダイエットプログラムを収載し、だれもが簡単に挑戦できるようになっている。

●各章のあらすじ

第1章では、肥満を専門として多くの肥満症患者のダイエットを指導してきた医師である著者が、患者の気持ちを理解するために自分もダイエットを始め、リバウンドせず効率的に美しく痩せられる4週デトックスダイエットのプログラムを確立させる過程を描く。

第2章からは、本プログラムについて内容を詳しく解説していく。第2章のパート2では本プログラムの重要なポイントである体重調節システムについて説明し、パート3では良質なタンパク質の摂取に注目する食事療法、睡眠、ストレス解消、効率的な運動に重点を置いた体重調節システムの回復方法を、パート4では4週デトックスダイエットプログラムの方法を解説する。パート5ではダイエットの成功を長続きさせる方法を述べる。

筋肉運動か有酸素運動か、ダイエットに効く栄養剤、運動は食前か食後か、などダイエットにまつわるコラムも章末にある。

●試訳

デトックスは一次的には体内の毒素を外に排出することを意味するが、広義では有害物質が体内に入らないように遮断することも意味する。

「小麦粉を食べないと生きていけないんですよ。運動を2倍に増やせば大丈夫でしょう?」

「食事のかわりにチョコレートやケーキを食べてはだめですか。カロリーは同じようなものですから・・・」

4週デトックスダイエットの期間中に食べてはいけない食品リストを教えると、大部分の患者はこのように言う。しかし、考えてごらんなさい。健康に気を遣っているからと栄養剤を飲んで一生懸命運動をして、さてたばこを吸うことをやめられなかったら、栄養剤にどんな効果があるだろうか?アルコール中毒で肝臓が悪くなったのにお酒を飲みつづけたら、その人の肝機能は回復するだろうか?ダイエットの成功とは、つまり原則を守るということだ。

人によって若干の差はあるけれど、4週間だけ害のある食べ物の摂取をやめれば体の調節機能はそれなりに回復する。そうすれば、1週間に1日くらいは食べたいものを食べても簡単には太らない。だから、たった4週間だけ集中してみなさい。最初の3日が最もつらいけれど、山場を越えられればそんなにつらくない。原則を守って食事をし、毎日1時間の運動をしようと決心すれば、4週間で5~10キロの減量なんてたやすいことだ。

もちろん、デトックスダイエットに成功したからといって、その体重を維持できるとは限らない。時間が経つにつれ徐々に体重が増える可能性もあるけれど、これは「リバウンド」ではなく「再発」と言うのがふさわしい。減量した体重をきちんと維持しようとするためには、過去の間違った生活習慣を捨て健康な生活習慣を維持しなければならない。

(166ページから167ページ)

●日本でのアピールポイント

本書のダイエットプログラムは、肥満を専門とする医師の筆者が自分で実践しながら13年かけて作り上げたプログラムなので、医学的に効果を裏付けすることができる。やみくもに、運動量を増やす、食事量を減らすといったプログラムではなく、効率的な運動方法、栄養剤の摂取、睡眠の重要性などが論理的に書かれているので、このプログラムを実線すれば体重を減らすだけでなく生活習慣そのものから修正することができる。4週間という短期間でできるのも注目すべき点だ。

著者:パク・ヨンウ(박용우)

韓国で最高のダイエット指導者。ソウル大学医学部を卒業し同大学院で修士を、高麗大学医学部で博士学位を取得。ソウル大学病院での勤務医、江北サムソン病院での教授や肥満クリニックの所長を経て、コロンビア大学の医科大学院肥満研究所の教授になる。現在は、大韓肥満体型学界顧問、成均館大学医学部教授、「リセットクリニック」の代表を兼任している。主な著書として『新人類ダイエット』、『原始人のように食べて、動け』などがある。ブログ(blog.naver.com/pro_diet)で全国のダイエッターの様々な悩みについて相談を行い、分かりやすく解説している。