●本書の概略
インスタグラムで17万人近くのフォロワーを持つ著者が、人間関係の悩みについて書いたエッセイ集。
人間関係に自信がなく、悩みながら自分を責めてしまうピンクのウサギが、ネズミ先生の助言やそばにいる友人たちの存在に励まされながら、様々な出来事に向き合い成長していくという形式で話が進んでいく。
「ひとりぼっちになるのが怖かった」というウサギの本音や、「こんな人いる!」と思わずうなずいてしまうキャラクターの存在が、人間関係の悩みをよりリアルに映し出す。
誰もが一度は経験したことのあるエピソードや愛らしいイラストの効果で、アドバイスがスッと心に響いてくる一冊だ。
●目次
はじめに
プロローグ
1章 難しく考えないようにする
2章 似た者同士の科学!
3章 ウサギのように逃げるべきときがある
4章 やっぱり、私を生かすのは私の仲間
エピローグ
おわりに
●日本でのアピールポイント
住んでいる場所や年齢、職業などに関係なく、誰もが大なり小なり人間関係についての悩みを抱えている中で、読者はこの本のどこかに自分の姿や自分の経験を見つけることができるだろう。
筆者が学者でも研究者でもなく、人間関係に悩んできた一人であるというところも、読者にとってはアドバイスを素直に聞いてみたくなる理由になる。
「忘れないで。どんな人間関係も、自分の平穏と幸せが最優先です」
「誰かに対して抱く好き嫌いの感情は、少しも悪いことではない」
「焦らないで。少しずつ」
読者に送る具体的なアドバイスはどれも優しく温かく、強いることがない。
本書を通じて、ピンクのウサギと一緒に感情を整理していけば、肩の力を抜いて人と付き合うためのヒントを得るだろう。
(作成:金知子)