●本書の概略
「今知れば一生使える、生き抜くための教養」
記者出身の著者が30年以上にわたって書き留めた貴重な資料の中から、政治、経済、哲学、化学、古典など、幅広い分野で使われている、ぜひ知ってほしい用語150個を選定した。語源や歴史、身近なエピソードを盛り込み、物事を一方から見るのではなく多方面から考察する内容を含むことで、より深い教養が身につく内容となっている。
聞いたことならある、何となく知っているといった言葉が、簡潔でユーモラス、深みのある必修知識として収められており、ページをめくるごとになるほど! そうだったのか! と知的好奇心を満たしてくれる。
ひけらかすための雑学や知識ではない。競争社会の生き残りをかけた武器としての教養を手に入れ、対話の場で堂々と渡り合うためにも、ぜひ読みたい1冊だ。
●目次
プロローグ
PART1 私だけが知らなかったような
PART2 どこかで見聞きしたことがあるような
PART3 知っておくとためになるような
参考資料
●日本でのアピールポイント
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』シリーズは、150万部を超えるベストセラーとなっている。その内容は歴史、自然、芸術、文学、政治、経済、宗教など多岐にわたる。しかし知識を盲目的にインプットし、共有しても、それはただのデータであり情報にすぎない。そこがジャンクな知と教養の差である。
著者のイ・ヨンテクは「身に着けた教養はその人の品格を決定づけます」と、インタビューで語っている。
教養とは心を豊かにし、品位を高め、得た知識を冷静に活用する基礎体力を養うために必要な土台である。
本書は1項目につき見開き2ページで構成されており、読みやすい文章量と身近な単語の入門編として推薦したい。気になる単語をもっと深く知りたい、と思うきっかけにもなるのではないだろうか。
教養は、いま知りたい事柄について答えをくれるものでも、すぐに仕事や生活の役に立つものでもない。しかし、ここで得た知的武器は、いつかあなたの日常を活かしてくれるに違いない。
作成:朴明淑