『ドロシーマンション』(カヒジ 著/ 加藤慧 訳/ 303BOOKS)

現実世界でもっともっとさまざまな「らしさ」が認められる世の中であってくれたら、そう願わずにいられない今日この頃です。絵本ならではの温かみがより一層、「らしく」あることを伝えてくれている一冊が誕生しました。
本作が初めての絵本だったという著者カヒジさん自身が経験してきた、さまざまな思いから仕上げた作品には、自分自身の「好き」や「らしさ」を認めるカラフルな世界が美しく描かれています。その魅力を大人も子ども一緒にじっくり味わってみませんか?

翻訳を担当された加藤慧さんから推薦コメントをいただきました。

やさしいコラージュアートワークのイラストとともに語られるこの物語のなかでは、自分と似たところを見つけて共感できる存在にきっと出会えるはずです。だれもが自分の「好き」を、そして誰かの「好き」を大切にできたら、世界はどれほどカラフルに輝くでしょうか。憎悪があふれ、分断の深まる今だからこそ、日本の読者の皆さん、そして子どもたちにも、そんなことを感じてみていただきたいです。

『ドロシーマンション』(カヒジ 著/ 加藤慧 訳/ 303BOOKS)