ADHDと診断された著者チョン・ジウムさん。「どんな建物も築30年もすれば修繕が必要になる。齢30。こんな波瀾くらいどうってことない。そんな楽天家になった。」との言葉が吐けるようになるまで、どんな風に過ごしてきたのだろうか? と思いながら読むと、ここに綴られたメッセージは、誰にも通じる生き方を提示してくれているようでした。ストレートにジウムさんの心の声が響いてくるエッセイです。
翻訳者の鈴木沙織さんからメッセージを頂戴しました。
本書は、
ADHD当事者の著者が自身の経験や思いをありのままに記したエ ッセイです。ADHDと診断されてからの苦悩や葛藤だけでなく、 どんなふうに自分を受け止め、受け入れていったのか、 著者ならではの飾らない言葉で綴られています。 その言葉はどこかユーモアにあふれていて親しみやすく、 読み手の気持ちまでも自然と軽くしてくれます。 ADHD当事者に寄り添った気遣いや気持ちのこもったメッセージ なども書かれているので、 ADHDという個性があってもなくても、 人間味あふれる一人の女性のエッセイとして気軽に手に取り、 読んでもらいたい一冊です。