『小さな星だけど輝いている』(ソユン/著 吉川南/訳 かんき出版)

韓国関連書籍を数多く出版してきた、かんき出版から新たに、2021年、韓国で年間ベストセラーランキングに半年以上にわたり連続してランクインし、多くの著名人が読んだと話題のエッセイ本が出版されました。
『小さな星だけど輝いている』(ソユン/著 吉川南/訳)は、傷ついた過去や将来への不安と向き合い、闘っている人々すべてを包み込んでくれるやさしいエッセイ本です。
「わたしたちはみんな、星のように輝いています―(中略)―いまも十分にきれいです―これからも美しく輝くはずです」(p156,157)
私たちは形や色は違えどそれぞれに光輝やく星のような存在として、輝いているというメッセージは、「今」を懸命に生きるあなたの心に深く刻まれることでしょう。
日本語版は、作家ソユンのあたたかい言葉とともに日本の風景写真も収録されています。

訳者の吉川南さんからメッセージを頂戴しましたので、ご紹介します。

本書は、著者が恋愛、仕事、友情、家族など、日常の人間関係のなかで抱いた感情を素直に文字にした、詩集のようなエッセイです。優しい文体のなかに、「自分に正直に生きていこう」という決意が込められているようです。そんな著者の思いと文章のリズムを、自然な日本語に載せるように気をつけながら訳してみました。
仕事で疲れた帰り道、勉強の手を休めた深夜、うきうきする恋の予感を抱いた日、わずらわしい人間関係から逃げたいと思った瞬間、本書を広げて、夜空の星を見上げながら、ぜひ小さく声を出して一節を読んでみてください。きっとあなたのなかに輝いている、自分だけの小さな星を見つけることができるでしょう。
日本語版にはYuta Yamaguchiさんが、心癒やされる美しい写真を提供してくださいました。本文とともにお楽しみください。(吉川南)

『小さな星だけど輝いている』(ソユン/著 吉川南/訳 かんき出版)