『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ/著 藤田麗子/訳 ダイヤモンド社)

4月17日付の日経新聞朝刊に“「繊細さん本」続々 人気の理由は? 「変わらねば」の風潮、今は昔”という記事がありました。周りのことをとても気にしてしまい、自分より他人のことを優先してしまいがちな「繊細さん」。自分もそうだなと思う人が多くいらっしゃるのではないでしょうか。成功するためにどう自分を変えたらいいかを説く従来の自己啓発書とは一線を画した、自分や相手を無理に変えずに、今の自分のままで生きやすくするための本が人気を呼んでいるそうです。今日ご紹介する新刊『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ/著 藤田麗子/訳 ダイヤモンド社)もまさしくそのような本です。一生懸命やっているのにうまくいかないとき、あらゆることが嫌になってしまったとき、心の支えとなってくれるにちがいありません。訳者の藤田麗子さんからメッセージを頂戴しましたのでご紹介します。

「一生懸命がんばっているのに、
いくら必死に生きても幸せに感じられないとき、
私たちは不安になる。
どこを目指して生きればいいのか、
わからなくなってしまうから」(「はじめに」より)

いつしか「大丈夫」が口ぐせになって、だれにも弱音を吐けなくなっていた。
ケンカばかりの恋人と別れたほうがいいのかどうかわからない。
やりたい仕事をするべきか、安定した仕事をするべきか――。
あれこれ考えすぎて不安で眠れない夜に、気持ちを楽にしてくれるエッセイ集。

Instagramで23万人以上のフォロワーを持つ著者が、人間関係や恋愛、仕事といった誰もが抱える悩みについて、解決のヒントを教えてくれます。慰められたり、励まされたり、そっと背中を押してくれるような言葉が満載です。

日本語版オリジナルの装画、本文イラストは、『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 早川書房)や2021年本屋大賞『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/著 中央公論新社)などを手がけた福田利之氏によるもの。心を包み込んでくれるようなイラストにも癒されます!(藤田麗子)

『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ/著 藤田麗子/訳 ダイヤモンド社)