教保文庫、5月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)

教保文庫の5月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。『無理して頑張らなくても』(古川綾子訳、早川書房)や『明るい夜』(古川綾子訳、亜紀書房)などで知られるチェ・ウニョンの初エッセイ集が2位にランクインしました。注目の新刊では、バレエを通じて自分に向き合う女性のエッセイを紹介しています。

1位:『다정한 사람이 이긴다(스페셜 양장 리커버판)(優しい人が勝つ(スペシャルハードカバーリカバー版))』イ・へイン(Feelm/2026.04.15)
2位:『백지 앞에서(白紙の前で)』チェ・ウニョン(文学トンネ/2026.04.30)
『無理して頑張らなくても』(古川綾子訳、早川書房)や『明るい夜』(古川綾子訳、亜紀書房)などで知られる著者による、初のエッセイ集が出版されました。書き下ろしの6編に発表済みの4編を加えた、計10編が収められています。甲状腺がんの診断を受けて病院通いをしていた頃のことや、幼いときから抱えていた容姿へのとらわれ、さらには、デビュー後に「小説はおろか、メールや日記を書くことすら難しい時期」があったことなど、これまで公に語られることのなかった話を打ち明けます。チェ・ウニョンの輪郭に触れるかのような感覚を覚える、ファンにはたまらない一冊です。
3位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)(10万部記念教保文庫単独リカバー)』イルホン(ブクロム/2024.07.29)
4位:『불안(不安)』アラン・ド・ボトン著、チョン・ヨンモク訳(2012.01.04、初版:2011.12.28/ウネンナム)
5位:『사춘기 엄마의 오장육부(思春期ママの五臓六腑)』ナ・ミネ(ソギョチェクパン/2026.04.20)
ソウル大学で授業評価1位を獲得したこともある人気教授で、詩人ナ・テジュの娘でもある著者が、思春期の子どもを持つ母親たちの「誰にも言えない本音」を綴ったエッセイです。
著者自身の赤裸々なエピソードを交えながら、ときに母親としての孤独を吐露します。「ある日、娘に思春期が訪れた。それと同時に、愛らしくて素直で小さな娘は消え去った」「母親にも限界があるし、母親だって苦しみを感じるのに、世間はいつもそれを忘れてしまう」などの言葉を通じて「私だけじゃなかった」という共感と安堵を届けます。
6位:『사랑이 있으니 살아집디다(愛があるから生きていけます)』ユ・シミン、キム・セラ著、4.9統一平和財団編(ウンピッ/2026.03.25)
7位:『너를 아끼며 살아라(君を大切にしながら生きて)』ナ・テジュ(ダブルブック/2025.06.12)
8位:『어른의 행복은 조용하다(大人の幸せは静かだ)』テス(ページ2ブックス/2024.11.04)
9位:『어른의 품위(10만 부 기념 교보문고 단독 스페셜 리커버)(大人の品位(10万部記念教保文庫単独スペシャルリカバー))』チェ・ソヨン(ブックロマンス/2025.10.01)
10位:『구원에게(救いへ)』チョン・ヨンウク(ブクロム/2026.02.05)

注目の新刊
마흔, 발레 수업에 갑니다(40歳、バレエのレッスンに行きます)』イ・ジヨン(ミダスブックス/2026.05.28)
ロシアでの生活を通じてバレエやクラシックに親しんでいった著者は、ひょんなことから四十歳でバレエを習い始めます。思い通りにならない身体と向き合い、鏡の前で戸惑いながらも、「母」でも「妻」でもない自分自身を少しずつ取り戻していく過程が綴られています。小さな積み重ねが人を、そして人生を変えていくということを教えてくれるエッセイです。(文/金知子)