教保文庫、2月の月間ベストと注目の近刊(エッセイ)

教保文庫の2月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。今月は、長く読まれ続けている翻訳書2冊がランクインしました。注目の近刊では、認知症患者に寄り添う看護師のエッセイを紹介しています。

1位:『어른의 행복은 조용하다(大人の幸せは静かだ)』テス(ページ2ブックス/2024.11.04)
2位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)』イルホン(ブクロム/2024.07.29)
3位:『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함(僕が言った言葉を僕が誤解しないようにすること)』ムン・サンフン(ウィナスブック/2024.01.05)
4位:『당신에게 분명 좋은 일만 생길 거예요(あなたにきっと良いことしかやってこないはず)』イ・スルビ(タダムブックス/2024.05.13)
5位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』(20万部記念)キム・スヒョン(ハイスト/2022.11.25)
6位:『숨결이 바람 될 때(100쇄 기념 리미티드 에디션)(息吹が風になるとき)(100刷記念リミテッドエディション)』ポール・カラニシ、イ・ジョンイン訳(フルム出版/1024.11.22(初版2016.08.19))
本書は、末期の肺がんと診断された脳神経外科医による、この世を去るまでの2年間の記録です。生と死の意味、そして愛の価値について語られており、2016年の初版から韓国でも多くの人に読まれ続けています。邦訳書『いま、希望を語ろう―末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」』(田中文訳、早川書房)も出版されています。
7位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)キム・サンヒョン(Feelm/2022.04.20)
8位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』(20万部記念洋装エディション)パトリック・ブリンリー/キム・ヒジョン、チョ・ヒョンジュ訳(ウンジン知識ハウス/2023.11.24)
9位:『성난 파도 다스리기(荒立つ波の鎮め方)』デン・ミンダオ、キム・ヒギュン訳(ブックプラザ/2025.01.22)
1992年の出版以来、世界中で愛され続けている本書は、心の平穏を取り戻す手助けをしてくれます。東洋哲学や道教思想を現代的に解釈し、1日1ページずつ読み進められるよう365個の短いメッセージとして伝えます。
10位:『양심(良心)』チェ・ジェチョン、チームチェマゾン(ザクラス/2025.01.14)

注目の近刊
『오늘도 치매 어르신을 돌보며 인생을 만납니다(今日も認知症のお年寄りをお世話しながら人生に出会います)』ソ・ウンギョン(ソルレム/2025.03.15)
これまでの10年間、認知症患者を担当する看護師として働いてきた著者。本書には、介護施設で起こるさまざまな出来事をはじめ、介護現場の問題点や患者から学んだ命の大切さについて記録されています。また、認知症患者を抱える家族にとって、少しでも慰めや勇気になればという思いも込められています。(文/金知子)