推し活で人生バラ色(그깟 ‘덕질’이 우리를 살게 할 거야)

原題
그깟 ‘덕질’이 우리를 살게 할 거야
著者
イ・ソダム
出版日
2021年7月12日
発行元
エネ書斎
ISBN
9791190710244
ページ数
212頁
定価
14,500ウォン
分野
エッセイ

●概略

数多の日本文学を韓国語に翻訳してきた翻訳家イ・ソダムが、今回は自らの著作で読者と向き合う。日本語翻訳家らしく何よりも本を愛する彼女のもうひとつのアイデンティティは、推し活(オタク)だ。本書で彼女は、20年以上にわたりあるアイドルのファンだったこと、日本のある声優を好きになったことがきっかけで日本語翻訳家となったこと、そして堂々と推し活をするために一生懸命生きるようになったと告白している。自分が好きなものに本気で真正面から向き合うだけで、人生がどれほど特別になるかを軽快な文章で楽しく伝えている。

●目次

序文 _ 「推し活」が救った人生
好きだからすること・・・・・・それがまさに「推し活」です
日常を救うもの・・・・・・それがまさに「推し活」です
人生の食事、人生の映画、人生の俳優……人生のいろいろ
気づけば人生が楽しくなった?・・・・・・それがまさに「推し活」です
終わりに_我々はみんな「推し活」して生きる

●日本でのアピールポイント

日本でも自分の人生に迷っていたり、義理・義務・我慢・金銭にしばられて自由に生きられない人は多い。しかしながら日本でも特定の組織にしばられた生きる時代は終わった。自分が本当に望むものに向き合い、自分自身楽しみながらも真剣に追求することで自分ならではの世界が広がる。そんな良い意味での自分本位の生き方の素晴らしさを教えてくれる。不要な束縛から逃れ、楽しく、身軽に自分本位に生きることを願っている人に是非おすすめしたい一冊である。

(作成:横田明)

イ・ソダム
東国大学校で哲学を学びながら、日本語の魅力にとりつかれる。日本語書籍の翻訳書は多く、人気の翻訳家の一人になっている。推し活をきっかけに日本語で生計を立てるようになり10年以上になる。憧れの作家の本を韓訳するという仕事が、今でも時折信じられないでいる。仕事と推し活両立でいつも時間が足りない。自分自信が好きなものさえあれば、幸せでいられると信じる。マスダミリ『今日の人生』『ひとり旅をしてきました』などの翻訳がある。