●本書の概略
会話をしていて、意図せず相手を傷つけてしまったことはありませんか? 温かな内面を持っていても、話し方次第で相手を傷つけてしまうこともあります。
この本は、スピーチクリエイターとして活動する著者が自身の体験を通じて身につけた、美しく話すコツ、声の出し方、イントネーションや対話の技術などを教えてくれます。話し方だけでなく肯定的な言葉を発するための考え方、誠実に話すことで周りを照らす照明のような人になることなど、内面もポジティブに成長できる内容になっています。否定的に考えるより、肯定的に考えることがどれほど人生を広げてくれるかを語り、前向きになれるような言葉をかけてくれます。
「お母さん、僕たちいちばん最後に降りるんだよね?」
「違うよ、私たちはいちばん高いところに向かっているんだよ」
著者がエレベーターで出会った親子の会話が、相手のためにどれだけ誠実に話すのかが重要だと教えてくれました。
●目次
プロローグ
PART1 肯定の種を植える:考えの力
PART2 花咲く言葉遣い:心を伝える言葉
PART3 よい縁を作る会話法:コミュニケーションの技術
PART4 心を満たす星になる:勇気となぐさめをくれる言葉
PART5 勇気の種を植える:発表の恐れを克服する
エピローグ
●日本でのアピールポイント
『人は話し方が9割』『超雑談力』などの話し方やコミュニケーションに関する本や、『嫌われる勇気』『私は私のままで生きることにした』などの自己肯定感を上げてくれるような本が日本でベストセラーになっている。この本ではまず、自分を大切にする肯定的な心を育てるところから始まる。それからその肯定を相手にも広げた話し方、最後には発表する時のコツの話へ移っていく。他人との関わり方だけでなく自分の大切にする考え方まで網羅しているこの本を読み、美しい言葉と心を持つことで、日常や人生の向かう方向がより良いものになることを願う。
(作成:佐々木菜穂)