「別れのフーガ 或る美学者の『愛と再生の断章』」(キム・ジニョン著/小笠原藤子訳/CEメディアハウス)

『朝のピアノ』で鮮烈な印象を残してくれた哲学者で美学者だったキム・ジニョンさんが、長きにわたって書き留めていた86編にわたる深い思索が美しい一冊となり登場。深い哲学的な思考で綴られた「愛」と「別れ」は、美しい詩のように読む人の心に響いてきます。
解説を書かれた同じく哲学者の岸見一郎さんの一言も胸に響きます。

『別れのフーガ』は、別れに焦点が当てられているが、どうすれば別れを回避できるか、そのヒントも随所で語られている。

そんなヒントも探しながら、夏の宵、ゆっくりと一篇ずつを味わってみませんか?
翻訳を担当された小笠原藤子さんから推薦のメッセージを頂戴しました。

『朝のピアノ』(CEメディアハウス・2025年発売、現在5刷)の著者、哲学者であり美学者だったキム・ジニョンが遺した思索録『別れのフーガ』。
本書では、バルザック、プルースト、バルト、カフカといった思想家・文豪たちの言葉を紡ぎながら、愛のさまざまな記憶と「別れ」「不在」を巡る思索が描かれています。
別れとは、出会いがあった証。不在とは、存在していた証。 「人はいつをもってして自分に存在しなくなったと言える?」「会っている瞬間、すでに相手が不在だったことは?」「別れてから、さらに鮮明に存在するようになった経験は?」「別れ」や「不在」に対する思考は恋愛に限られることなく広がっていきます。
フーガ(遁走曲)の旋律さながら寄せては返す波のように、引用と物語が絡み合う美しい断章の渦。あなたも、深遠な愛と存在の問いに身を委ねてみませんか。(小笠原藤子)

「別れのフーガ 或る美学者の『愛と再生の断章』」(キム・ジニョン著/小笠原藤子訳/CEメディアハウス)