『妖怪島のレストラン 1 迷いこんだ少女』(キム・ミンジョン 著 / 山岸 由佳 訳 / 評論社)

みんな大好き「妖怪」の物語。
オッドアイの神秘的な猫にさそわれるように、奇怪な世界に足を踏み入れた15歳の少女シア。桜が満開にさきほこり、ホタルが舞う幻想的で美しいその場所は、なんと妖怪たちが人間から遠く離れてくらすためにつくられた妖怪島だった・・・
韓国ではWeb掲載で大人気を博し、読者の熱い要望で書籍化された一冊がついに日本語版で登場。Kファンタジーの世界感にどっぷりと浸ってみませんか⁉

翻訳者の山岸由佳さんからメッセージを頂戴しました。

緋色のランプ、エメラルド色の階段、しとやかに舞う薄紅色の桜の花びら、月光で銀色に染まる湖……。だれも知らない妖怪島の幻想世界を自分の空想力と想像力のみで脳裏に描きだす、ああ、忘れていたこの感じ。奇妙な題名とイラストに惹かれ、図書館や町の書店で、すっと本に手を伸ばした子ども時代、未知なるものへの好奇心で胸を躍らせていたあの頃を思いださせてくれます。妖怪たちが語りかける人生の知恵がストンと腑に落ちるのも心地よく、秋冬の夜長に一章、また一章とゆっくり味わっていただけるKファンタジー小説です。小学生から楽しめますので、本好き・韓国好きな子どもたちへの贈り物にぜひお勧めしたいです! (山岸由佳)

『妖怪島のレストラン 1 迷いこんだ少女』(キム・ミンジョン 著 / 山岸 由佳 訳 / 評論社)