『頑張りすぎずに、気楽に- お互いが幸せに生きるためのバランスを探して -』(キム・スヒョン/著 岡崎暢子/訳 ワニブックス)

K-BOOKフェスティバルで人気韓国ブロガー&YouTuberのこりあゆさんとのトークが大好評だった作家のキム・スヒョンさん。イラストエッセイ『私は私のままで生きることにした 』(吉川南訳 ワニブックス)が大ヒット中ですが、2作目の『頑張りすぎずに、気楽に- お互いが幸せに生きるためのバランスを探して -』(岡崎暢子訳 ワニブックス)も出版され、さっそく話題になっています。訳者の岡崎暢子さんにメッセージを寄せていただきました。

『頑張りすぎずに、気楽に』は、日本における韓国エッセイ本ブームの火付け役となった『私は私のままで生きることにした』の著者であるキム・スヒョンさんによる最新刊。日韓累計で145万部のヒットとなった『私のままで~』上梓から4年ぶりとなる新作は、人間関係にフォーカスしたコラムで構成されています。
“自分の講演会で出会ったファン”や“前作を読んで感想を寄せてくれたファン”たちに応えようと、多種多様なシチュエーションでの人間関係の対処法を、さまざまな文献を紐解きながら、キム・スヒョン流に消化して紹介してくれています。

キム・スヒョンさんより一回り(とプラスα。へへへ)オンニの私から見た感想ですが、20代だった著者が“私らしく生きるにはどうしたらいいのか”と日々思い悩んでいたことへのto doが綴られた前作と比べると、今作は自分自身と相手を俯瞰で見ることができる余裕とやさしさというか、彼女の人間力がパワーアップしているように思えます。
相変わらず、ストレートで歯切れがいいキム・スヒョン節も健在ですが、30代のベストセラー作家になった著者の等身大の成長や責任感、サービス精神がにじみ出ています。
「お世話になりながら生きよう」「人気者じゃなくたっていい」などキャッチーな名文づくりも上手く、ページをめくるだけで鬱々とした気持ちを吹き飛ばしてくれます。
力強くてやさしいエールに溢れていて、悩める人々(特に若い女子たち)の心に寄り添ってくれる新たなバイブルの誕生です。(岡崎暢子)

K-BOOKフェスティバル
イベントレポ:「キム・スヒョン作家に聞く―『私は私のままで生きることにした…いけど』」はこちらでお読みいただけます。
イベントアーカイブはこちらで視聴できます。

『頑張りすぎずに、気楽に』(キム・スヒョン/著 岡崎暢子/訳 ワニブックス)