教保文庫、12月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)

教保文庫の12月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。今月は、2024年に注目された図書がランキングの大部分を占めました。注目の新刊では、フランスで活躍する翻訳家によるエッセイと、日本のアニメをきっかけに日本語学習を始めたユーチューバーの書籍を紹介しています。

1位:『어른의 행복은 조용하다(大人の幸せは静かだ)』テス(ページ2ブックス/2024.11.04)
2位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)』イルホン(ブクロム/2024.07.29)
3位:『당신에게 분명 좋은 일만 생길 거예요(あなたにきっと良いことしかやってこないはず)』イ・スルビ(タダムブックス/2024.05.13)
4位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』(20万部記念洋装エディション)パトリック・ブリンリー/キム・ヒジョン、チョ・ヒョンジュ訳(ウンジン知識ハウス/2023.11.24)
5位:『나의 인생만사 답사기(私の人生万事踏査記)』ユ・ホンジュン(チャンビ/2024.11.01)
6位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』(20万部記念)キム・スヒョン(ハイスト/2022.11.25)
7位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)キム・サンヒョン(Feelm/2022.04.20)
8位:『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함(僕が言った言葉を僕が誤解しないようにすること)』ムン・サンフン(ウィナスブック/2024.01.05)
9位:『쓸 만한 인간(使える人間)』(改訂増補版)パク・ジョンミン(サンサン出版/2019.09.02)(初版:2016.10.26)
映画『それだけが、僕の世界』やドラマ『地獄が呼んでいる』などへの出演により、日本でもよく知られている俳優パク・ジョンミン。2013年から雑誌『topclass』に掲載されたエッセイを一冊にまとめた本書は、「慰めてもらいたい時に手に取る本」「愉快だけど軽いわけではない」など、読者から好評を得ました。改訂増補版には、新たなエッセイや著者が描いたイラストが加わっています。パク・ジョンミンは、2024年12月に「しばらく活動を中断する」ことを明らかにしたため、本書に注目が集まりました。
10位:『우리는 사랑 안에 살고 있다(私たちは愛の中に生きている)』ユ・ヘジュ、チョ・ジョンヨン(21世紀ブックス/2024.11.21)

注目の新刊
『나는 파리의 한국문학 전도사(私はパリの韓国文学伝道師)』イム・ヨンヒ(子音と母音/2024.12.19)
25年間フランスで生活してきた著者は、コン・ジヨンやピョン・ヘヨン、キム・ヨンハなど、数多くの作品を翻訳した経験を持っています。本書には、翻訳家になるまでの過程はもちろん、「良い翻訳とは何か」「適切なレジュメを書く方法」「翻訳家を夢見る人たちへ」など、翻訳家として、また韓国文学を他国にアピールする際に必要なことが余すところなく綴られています。

『애니만 봤더니 일본어를 잘하게 된 건에 대하여(アニメばかり見ていたら日本語がうまくなった件)』センニム(チョン・セヨン)(キルボシジトク/2024.12.20)
著者は、登録者数26万人の日本専門チャンネルを運営するユーチューバーです。日本のアニメにハマり、3年でJLPT(日本語能力試験)の最上級レベルのN1に合格した彼女が伝える、「オタ活としての」日本語習得体験記です。初版は冬エディションの特別カバーで販売されています。(文/金知子)