教保文庫の8月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。注目の新刊では、『여자 둘이 살고 있습니다(女ふたり、暮らしています。)』(清水知佐子訳、CCCメディアハウス、2021)の改訂増補版と、その著者の一人であるキム・ハナの母、イ・オクソンのエッセイを紹介しました。
1位:『허송세월(虚送歳月)』キム・フン(ナナム/2024.06.20)
2位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』パトリック・ブリンリー/キム・ヒジョン、チョ・ヒョンジュ訳(ウンジン知識ハウス/2023.11.24)
3位:『내가 한 말을 내가 오해하지 않기로 함(僕が言った言葉を僕が誤解しないようにすること)』ムン・サンフン(ウィナスブック/2024.01.05)
4位:『행복할 거야 이래도 되나 싶을 정도로(幸せになれるはず、不安になるほどに)』イルホン(ブクロム/2024.07.29)
これまでSNSを通じて社会とコミュニケーションを取ってきた著者が、人生をポジティブにとらえる方法を伝えます。「不幸は幸福に勝つことはできない」という考えのもと、今ある状況を肯定し、目の前にある幸せを感じることができるヒントが盛りだくさんです。
5位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』(20万部記念)キム・スヒョン(ハイスト/2022.11.25)
6位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)キム・サンヒョン(Feelm/2022.04.20)
7位:『찌그러져도 동그라미입니다(ペチャンコになってもマルです)』キム・チャンワン(ウンジン知識ハウス/2024.03.28)
8位:『무정형의 삶(無定形の生き方)』キム・ミンチョル(ウィズダムハウス/2024.07.10)
9位:『전지적 루이 & 후이 시점(まるごとルイ&フイの視点)』ソン・ヨングァン(ウィズダムハウス/2024.07.31)
2023年7月7日に韓国初の「双子のパンダ」として生まれたルイバオとフイバオ。赤ちゃんパンダの誕生から1歳の誕生日を迎えるまでの成長過程を、写真とエッセイで振り返ります。
10位:『달리기를 말할 때 내가 하고 싶은 이야기(走ることについて語るときに僕の語ること)』村上春樹/イム・ホンビン訳(文学思想/2016.12.15)
世界的な作家として活躍する著者の原動力は「走ること」。本書は、走ることが彼の生き方に、そして彼が生み出す作品にどのような影響を与えたかを語る回顧録です。
注目の新刊
『여자 둘이 살고 있습니다(女ふたり、暮らしています。)』(改訂増補版)キム・ハナ、ファン・ソヌ(イヤギジャンス/2024.08.26)
『女ふたり、暮らしています。』(清水知佐子訳、CCCメディアハウス、2021)の改訂増補版が出版されました。既存の内容に、新たなエッセイ4編と未公開の写真が追加され、表紙と本文のデザインも新しくなりました。
『즐거운 어른(楽しい大人)』イ・オクソン(イヤギジャンス/2024.08.26)
著者のイ・オクソンは、『女ふたり、暮らしています。』(清水知佐子訳、CCCメディアハウス、2021)の著者の一人であるキム・ハナの母親です。本書には、子どもを育て上げ、夫を見送り、人生の宿題を終えた後に続く老年の日常と知恵が綴られています。「有名になっちゃダメ」「私の夢は孤独死」「変な男に引っかかって人生がめちゃくちゃになった女はいるけど、男と付き合わないからって人生を棒に振った女はいないんだって」などの名言と共に、「楽しい大人」に出会えるエッセイです。(文/金知子)