K-BOOK FESTIVALのオープニングを飾ったイベント「本屋さんの喜怒哀楽 ~店長たちのBOOKトーク~」。本を読むのが大好き、本を売るのが大好きな5人のトークの様子をお届けします。
ーーお待たせしました。K-BOOKフェスティバルにお越しいただきありがとうございます。「本屋さんの喜怒哀楽 ~店長たちのBOOKトーク~」を始めます。
金承福(キム・スンボク)(以降、キム): アンニョンハセヨ。CUON(クオン)のキムと申します。K-BOOKフェスティバル実行委員長もしています。このフェスをやるときに最初に考えたのがこのイベントで、いろんな本屋さんの店主に集まってもらって、うれしかったこととか、困ったこととか、韓国の本屋さんのお話をみなさんに聞いてもらおうと思ったんですね。それで韓国の有名独立書店店主の方々に加えて、東京赤坂にある双子のライオン堂の竹田さんをお迎えしました。
それぞれ自己紹介していただこうと思うのですが、まず私から。クオンは韓国と日本をつなぐ出版社として翻訳作品などを出版していたんですが、2015年に神保町に「CHEKCCORI」(チェッコリ)という本屋を作りました。韓国の原書を3500冊揃えて始めて……いまはもっと増えていますね。それから日本語に翻訳された韓国の本、韓国関連書を販売しています。なにより、店でいろいろなイベントをやっていて、このブックフェスティバルもその活動から生まれた一つのような気がします。今日のイベントの盛況ぶりを見ていると、チェッコリも長く続けていけるような気がしてきて勇気づけられます。今日はよろしくお願いします。
ユ・ヒギョン(以降、ユ): ユ・ヒギョンと申します。韓国で詩の専門書店「wit n cynical」をやっています。僕は詩人でもあり作品も出しています。今日はよろしくお願いします。
チャ・キョンヒ(以降、チャ): みなさまこんにちは。私は韓国の「解放村(ヘバンチェ)」というところでコヨソサという本屋をしていますチャ・キョンヒと申します。文学を中心に、小説、詩、そしてエッセイを扱う小さな書店です。2015年10月にオープンしました。
ソン・ジョンスン(以降、ソン): 韓国の弘大(ホンデ)にある本屋、THANKS BOOKSの店長、ソン・ジョンスンと申します。店は弘大に2011年にオープンしました。新刊書店で、弘大は学生街ですのでその界隈を訪れる人、近くに住む住民が関心を持つような本をセレクションして置いています。
竹田信弥(以後、竹田): こんにちは、双子のライオン堂の竹田と申します。双子のライオン堂という書店を赤坂で……いつからか忘れちゃいました(笑)。ええっと、(調べながら)店舗は2013年に始めました。本屋自体を始めたのは高校生のころで2003年にインターネットで古本屋を始めたのが最初です。店のコンセプトは「選書専門店」で、小説家や大学の先生に本を選書してもらって、置いています。誰かの家の本棚を展示してもらうような形でしょうか。ですのでメインは新刊なんですけれど、刊行時期にかかわらず、ちょっと古い本や古本もたくさん置いています。
- 写真左より:金承福(キム・スンボク)、ユ・ヒギョンさん、チャ・キョンヒさん、ソン・ジョンスンさん、竹田信弥さん
キム: 今日はみなさんに事前に質問をいただいているので、それに答えていただく形で進めたいと思います。じゃあまずは竹田さんの質問から。
竹田: みなさん、本屋を始めたきっかけはなんですか。
ユ: 僕は詩人で、詩を書いていますので詩集はたいへん重要だと思っているんですけれど、世界のどこの本屋に行っても詩集は本屋の片隅に置かれているんですね。だから、ときには詩集が主人公になるような本屋があってもいいんじゃないかと思って、詩集を専門にする本屋を始めました。
チャ: 私は書店を始める前に編集者を8年ほどやっていました。本を作るのはとても楽しかったんですが、私が作ったり良いと思っている本、つまり文芸ですね、それが紹介されるチャンスが韓国ではあまりなかったと思います。でもシンプルに小さな本屋が増えれば、店主が選んだ様々な本がたくさん紹介されるんじゃないか、と。店主の好みや思考が反映された小さな本屋が多くなればと思い自分でも始めることにしました。
ソン: THANKS BOOKSにはイ・ギソプという代表が別にいて、代表の考えと私の考え、二つとも申し上げたいと思うのですが、代表は弘大にある弘益大学の学生で、卒業後はグラフィックデザイナーとして働いていました。その弘大前の街並みがあまりに変わっていくのが残念だったようで、どんどん街の小さな本屋がなくなっていくのも寂しいと考えていました。*
そんなときに、デザインのクライアントであるビルのオーナーがチャンスをくれたんです。一階が空いているから本屋をやってみたらどうか、と。最初は一年続けばいいかなと思って始めたそうですが、なんとかまだ続いています。
私はもともと大学を卒業したら出版社に入りたかったんですが、その前にアルバイトでTHANKS BOOKSで働いていました。そこで本に関するありとあらゆることをやるのが楽しくて、気がついたら今の立場に(笑)。
*韓国では2014年10月まで本の割引販売が可能で大型書店やオンライン書店の値引率が高かったので、街の小さな本屋はどんどん閉店していた。2014年11月21日に図書定価制が実施されることになり本はどこで買っても同じ価額で販売できるので、2015年に入ってから特色のある街の本屋が多くオープンできた。
竹田: ぼくはいたって個人的な理由で、学校でひきこもりになってやることがなくなったのでオンラインで本屋を始めました。それでいろんな友達と本を介して話す楽しさに気づいて。大学を出てから一般企業に就職したんですが、いつか本の話ができる場所を作りたいなと思って、場所を持って本屋をはじめました。チェッコリは?
キム: 私? 韓流ブームもあって、いまは韓国語が読める日本人はどんどん増えているんですが、日本で韓国語の本が読んで買えるお店はなかったんですね。なら私がやってみようと思って神保町で始めたんです。私のまわりの人たちで、韓国語が読める人がどんどん増えているという実感もあって、ビジネスチャンスでもあるんではないかと。
ソン: 本屋の醍醐味というか、こういうときに嬉しかったというような出来事はなんですか。
竹田: ぼくは友達と遊ぶのが好きなんですけど、友達になるのは苦手なんですよ(笑)。本屋にいると勝手にお客さんが来てくれて、自然とだんだん友達が増えるのがありがたい、というか、嬉しいです。いろいろイベントの企画も立てるんですが、お客さん同士が盛り上がって一つの企画になるときもあります。お店で韓国の本の読書会を続けてやっているんですが、最初は韓国文学が好きな友達と盛り上がって「やりたいね」というだけで始めたんです。そこからいろんなお客さんが来てくれて、世間で韓国文学も話題になって、こうやって韓国の本屋さんと話す機会ももらえて。だんだん盛り上がってきた感じがあって嬉しいですね。
チャ: 私も竹田さんのお話と同じで、本屋をやっている上でいい人に巡り会えるのが楽しみだし醍醐味だと思います。中でも嬉しいのは、本にまったく関心がなかったり、「文学はあんまり……」という人に本をオススメして、その方が次に直接いらっしゃった時やSNSで、面白かったという感想を聞かせてくれる時ですね。これは本当に嬉しいです。
ユ: すごく端的にいうと、詩を読ませるというのは、本当に奇跡に近いことだと思います。その奇跡を私が起こすことができたんです(笑)。
キム: 私は出版社もやっているので自分たちで作った本を自分たちでお客さんに売るんですが、みなさんと同じように、本をお勧めして感想をもらってまた次の本を勧める、それは(出版社だけではなく)本屋をやっているからできる素敵な体験だと思います。
キム: みなさん、逆につらかったことは?
ユ: 月に一度の家賃の支払い(笑)。本当に困ります。あと本をぞんざいに扱ったり、大事にしない読者。
キム: 困るね~。
チャ: 細かいことはいくつもあるんですが、一番は書店に来て実際に手にとって見て、買わずに帰ってネットで注文する人。韓国はオンライン書店が大きいので。そういうのは悲しいし、虚しいし、困ります。
ソン: うちも全く同じですね。うちの場合は、定期的に担当者ごとでフェア棚をがらっと変えるんです。それが変わるごとに写真で撮っていく人がいるんですよ。
竹田: うちは入り口の扉が本の形をしていて、ドアノブもないし中も見えないし、店に入りづらいんですよね。でも外の声は聞こえるんです。そうすると「あ、こんなところに本屋がある~」といいながらそのまま通り過ぎる人がたくさんいるんです。もっと入ってきてほしいけど、単純に人を増やせばいいのか。同じように本をぞんざいに扱われるのは困るし、悩みますよね。
キム: チェッコリの本は韓国から仕入れて販売しています。たまにお客さんが目当ての本がないことあります。それが悩みです。でもちゃんと言いますよ。一度も仕入れたことがないのに「この前売り切れたところなんです~」って。
会場: (笑)。
キム: で、注文していただければ来週には届きますよと言って乗り切ります。
チャ: ちょっとシリアスで難しい質問かもしれません。あなたにとって本とはなんでしょうか。
ユ: 本はむしろ「悩みのタネ」というか。引っ越しのときに本がたくさんあるから困りますし、店では売れなくて困ります。以前は編集者でしたし、今は本屋ですし、本は好きなんです。読むのも見るのも好きだけど、飽きるときもありますね。
キム: この質問はぜひチャ・キョンヒさんも。
チャ: 自分で質問しておいて答えるのもなんですが、まず自分の食い扶持が本なので、生活と切り離せない関係です。仕事とは別に、なぜ本を読むかと考えると、映画も音楽も大好きなんですが、気持ちが落ち込んだときや、ざわついたときに本を読むと気持ちの整理ができるんですね。精神的に良くないときにヒーリングになる。その点で本に勝るメディアはないと思います。だから大変なときほど本を読むようにしています。
ソン: 本は他の人とぶつかり合いながら暮らしていく術を教えてくれます。私は性格も尖っていてよく怒るし、他者への共感が薄いと思うんです。でも、本を読んでそこに出てくる主人公や出来事を読むことと、他者を理解することは近いと思うので、ずっと読んでいれば時間が経てば合わない人も理解できるんじゃないかなと考えています。
竹田: 僕は本の中を泳ぐ魚だと思っていて、本は水です。だから本がないと生きていけないんです。読むだけじゃなくて、存在があるだけで息がしやすくなる。水じゃなくて空気清浄機かも(笑)。
キム: 泣けますね。私にとって本は一番のエンターテイメントです。映画よりも音楽よりも。すぐにその中に入れるし出てこられるから、簡単なんですよね。
ユ: 読むのを止めて、考えにふけらせることができる本はなんでしょう。私にとってはハン・ガンさんの本がそうです。みなさんにとってはどうですか。
チャ: ハン・ガンさんは私も大好きです。そういう本は、大事に少しずつ、惜しみながら読むんですね。特に心に響くような感動を与えてくれる本は尚更そうです。好きな作家が新作を出せば一気に読みたい気持ちもあるんですが、少しずつ読もうと努めます。ただ最近の韓国文学は新作がどんどん出てくるので、少しずつ読んでいると出版のスピードについていけないので、そこのところはジレンマです。
ソン: 私も好きな本は少しずつ読みたいんですが、最近は多すぎて時間がたりません。好きな本は二回読んだりしたいのですが。気分が落ち込むようなものよりは、それでも人生なんとかやっていけるんだ、という明るい希望を示してくれたり、心が晴れるようなストーリーの本が好きですね。
竹田: これは一つに絞るのが難しい質問ですね。オススメの本はたくさんあるし海外の作家も好きなんですが、例えば日本だと宮沢賢治。韓国で読まれたりしていますか。
他のメンバー: (相談しながら)流行った時期もありました。
竹田: 流行った時期(笑)。
キム: 最近は『雨ニモマケズ』が絵本になってとても売れていますよ。
ユ: 去年詩集もでました。
竹田: そういう話はもっとしたくて。世界文学だとカフカやドンキホーテ、ドストエフスキーも好きなんです。日本では読書会も広がってきていていろいろな感想を語り合う場が増えているんですが、それを国境を超えてやってみたいなと思いました。
キム: 最後の質問になります。100年後にもしまだ本屋をやりたいならどんな本屋をやりたいですか。というのも、竹田さんは100年まで本屋をやるために物件を買ったんですよね。みなさんはどう考えていますか。
竹田: 補足すると、僕は「100年後も本屋で在り続けるために」とよく言っていて、最初の賃貸の物件からいまの赤坂に本屋を移転するときに100年後までやるから大丈夫かな、と思い切って物件を購入したんです。
ユ: 100年経ってもまだ本屋をやらないといけないのかとちょっと思いましたが、そうですね……、Amazonのような本屋をやりたいです(笑)。いやこれはジョークですが、コンテンツはだんだん紙から電子媒体に変わりつつあってそれは避けられないことだと思います。それにも関わらず紙の本特有の魅力を後輩の本屋にも伝えたいと思いますし、そういった意味で100年経ってもなんとか持ちこたえている本で、本屋をやっていきたいと思います。
キム: そういった本屋をどうやって続けていくんですか。
ユ: 宝くじを当てたいですね(笑)。これといった決め手はないと思うんですが、本屋はどれだけ多くの人が本を読むか、というところにかかっていると思うんです。それはまさに書店の死活問題だと思います。書店がすべきことは本を売るというより、多くの人にいい本を読ませること。そうすれば100年経っても200年経っても本屋は続くでしょうし、それは僕らが向かうべき方向じゃないかと思います。
チャ: この質問を聞いて本当に困りました。なにも考えが浮かばなかったんですね。100年後は私もいないじゃないですか。ひょっとしたら紙の本も無くなっているかもしれませんし。ただ誰かがこうやってくれたらといいなという考えはあって。いま韓国では90年代の歌番組をYouTubeで見るのが流行っているんです。日本でも出版予定があると聞いたんですが、キム・チョヨプさんというSF作家が「亡くなった母親の一生の記録を保管する図書館がある」という設定の本を書いたんです。それと同じように、100年後に100年前の記憶を残すことができる本屋があればいいんだと思います。宮沢賢治も古典になっていまに生き残っているわけで、むしろ古典にならないと生き残らない。いまその手伝いをしながら100年後も100年前の本を置いて、当時の記憶や過去の世界を理解できるような本屋があればいいなと思います。
ソン: 100年後にやりたい本屋……。普段はお店について5年後はどうか、10年後はどうか、という具体的で切実な問いかけをしているんですが、100年後ならもう死んでいるから、と今回は軽い気持ちで考えてみました。100年後は、人の温もりが感じられるような本屋があればいいと思います。人の温もりは、いまだんだん失われているじゃないですか。だからこそ小さな書店が生まれてきているんだと思うんですね。インターネットでオススメされる本ではなくて人が勧めてくれる本。それも誰が勧めているかによって受け取り方も違ってくるので、100年後には本は電子媒体になっているかもしれないけれど、「人が勧めてくれていること」を感じられるような本屋がいいと思います。
竹田: 僕がそういうコンセプトを作ったのは、とにかく本屋を100年後にも同じように残してみたいということ。リアルな書店は今後必要なくなるんじゃないかという議論もあるなかで、僕はずっと必要だと思っているんです。でもそれは100年後にならないと証明できない。逆に100年後まで僕のお店が残っていれば「必要だった!」と証明できるじゃないですか。100年後に双子のライオン堂があって、だれかがその時「やっぱり必要だったね」と言ってくれたら証明になる。
100年後の本屋の形ということだと、夢みたいな話で、(ホルヘ・ルイス・)ボルヘスが書いた「バベルの図書館」という小説があって、その図書館にはこれまで書かれた全ての本とこれから書かれる全ての本があるんです。そういうのが作りたい。具体的にはリアルでもバーチャルでもいいんですが、いろんな本屋がそこに集まっている百貨店みたいな場所ができるといいなと思います。
ユ: 「100年後の本屋」というのは、日本だから可能な質問なんじゃないかなと思いました。日本における読者の規模は韓国に比べてすごく大きいので、日本でも出版不況という話を聞いて僕はすごくショックを受けたんですね。韓国でもそういう話はありますが、日本は羨ましいと感じていました。
竹田: 日本でも本屋を開いてください(笑)。
キム: では時間なのでトークはこの辺りで。この後みなさん、各ブースで出店されますのでぜひ楽しんでください。ありがとうございました。
編集: H.A.Bookstore 松井祐輔
登壇者プロフィール
- 고요서사(コヨソサ)店主 チャ・キョンヒ
1984年、ソウル近郊京畿道生まれ。
出版社で編集者として働きながら、大型店やネット書店だけではなかなか知られることがない良質な文学作品があることを感じ、作家の心が迫る本を紹介したいと独立。文学中心の書店「コヨソサ」を2015年にソウル市内の「解放村(ヘバンチェ)」にオープンした。
選び抜いた本を並べるだけでなく、読者とのつながりを生み出すために朗読会や作家のトークショー、詩や小説を書くワークショップなども開いている。
□ 고요서사(コヨソサ):https://www.instagram.com/p/B3YiyT4nK8-/ - THANKS BOOKS 店長 ソン・ジョンスン
2011年にソウル・弘大前にオープンしたTHANKS BOOKSは、デザインとコンテンツが合致した本を紹介しているキュレーション書店。ひょんなことからその一員となり、現在は店長を務めている。
「本というのは自分が到底理解できないことまで優しい顔で丁寧に教えてくれる。
そのお陰で尖った私が丸くなっていろんなお客さんとお付き合いができるようになった。
そういう”本”を誰かに手渡す本屋仕事がとても好き。
死ぬ前に何冊も読めるか数えながら本を読んでいる。
視力管理に力を入れなければいけない」
□ THANKS BOOKS:http://thanksbooks.com - wit n cynical 店主 ユ・ヒギョン
1980年ソウル生まれ。ソウル芸術大学文芸 創作科及び韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。2008年、「朝鮮日報」新春文芸に詩「Tシャツに首を入れるとき考える」が当選し、文壇デビューを果たす。
詩作と並行して、2016に詩集専門店wit n cynicalをソウルにオープン。韓国の同時代の詩人による作品を中心に国内外の詩集約1,600冊を揃え、月に数回開かれる朗読会や研究会はいつも完売になるなど、詩の愛好家たちが集う場となっている。
「詩集書店wit n cynicalは、詩を愛する『水滴』が集まって美しい池となることを夢見ています。世界のどこかに、一つか二つほどしかない詩集書店。そのなかの輝く一つになろうと思います」
□ wit n cynical:https://www.facebook.com/witncynical/ - 双子のライオン堂 店主 竹田信弥(たけだ しんや)
1986年、東京生まれ。双子のライオン堂店主。
高校時代にオンライン書店として「双子のライオン堂」を開店。
大学卒業後、ベンチャー企業等で働くも「本」への思いが断ち切れず、高校時代にはじめた双子のライオン堂を本業にしたいと独立。「ほんとの出合い」「100年残る本と本屋」をモットーに2013年に白山でリアル書店をオープンした(2015年10月に赤坂へ移転)。
文芸誌『しししし』発行人兼編集長。共著に『これからの本屋』(書誌汽水域)、『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』 (朝日出版社)、『街灯りとしての本屋』(雷鳥社)など。
好きな作家は、J・D・サリンジャー。
□ 双子のライオン堂:https://liondo.jp/ - チェッコリ 店主 金承福(キム・スンボク)
ソウル芸術大学文芸創作科で現代詩を専攻。
1991年卒業し渡来。日本大学芸術学部文芸科卒。広告代理店勤務後、2000年には縁あってWeb制作会社社長となる。
「来日してから欠かさなかったことは韓国の詩や小説を読むこと」というほどの本好きが高じて、2007年出版社クオンを立ち上げ、「新しい韓国の文学」シリーズなどを続々と刊行。
2015年には本の街 神保町に韓国語原書書籍・韓国関連本を専門に扱うブックカフェ「CHEKCCORI(チェッコリ)」をオープンした。
□ チェッコリ:http://www.chekccori.tokyo/http://www.chekccori.tokyo