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K-BOOK振興会便り 2025年1月号 http://k-book.org/
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ハン・
2025年もこの興奮は続きそうです。
今年、韓国の出版界では、小説ではハン・ガン、キム・エラン、
ファン・ソギョンが、詩集ではパク・ジュン、アン・
K-BOOK振興会のサイトでも新作を紹介していきます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。(運営委員:五十嵐真希
◆◇今月のTOPIK◇◆
●イベント情報●
1月10日(金)から12日(日):【共同書庫/会場】
「韓国・〇〇・日本を読む」
(1/10)『日常の言葉たち』を日本語で書いてみる
(1/11)散歩する読書会「京都、ファサード」(ハン・
https://note.com/kyodosyoko/n/
1月25日(土):【仙六屋カフェ/会場】
韓国文学の雑談
ゲスト:斎藤真理子×古川綾子
https://x.com/youyousha_books/
1月29日(水):【朝日カルチャーセンター/会場+
ノーベル賞作家ハン・ガン作品の魅力
日本語と韓国語であじわう
講師:古川綾子
https://www.asahiculture.com/
◆◇日本語で読みたい韓国の本◇◆
人文 『こんなに優しい個人主義者(이토록 다정한 개인주의자)』
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●「自由」と「配慮」のバランスを探る倫理的ガイドブック
現代社会においては、
著者は、こうした社会の摩擦は単なる個人間の問題ではなく、
さらに、
倫理的な判断や共存のための態度の必要性が増していると説く。
高速バスで背もたれを倒し過ぎて起きるトラブルなど日常の些細な
古代ギリシャのプラトンから現代のマイケル・
理論の単なる羅列にとどまらず、
「個人主義」を大切にしながらも、他者と調和して生きる「
https://k-book.org/yomitai/
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小説 『光が導くところへ(빛이 이끄는 곳으로)』
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●人気建築家ペク・ヒソンのミステリー作品
パリの建築事務所で働くルミエールの元に、
古く立派なその邸宅は普通のサラリーマンには到底手の出せないも
スイスのルツェルンに入院中の家主に会いに行くことが購入の条件
早々休暇を取ってルツェルンに向かうと、
その美しさに魅了され建築家としての好奇心も手伝って、
到着した日に太陽の光が織りなす美しい光景を目にしたルミエール
パリに戻ったルミエールは、
その邸宅でもピーターと父親、
ピーターに真相を話して父親の遺言通りシテ島の邸宅に引っ越すよ
15年後、シテ島の邸宅にはピーターと娘家族が暮らしていた。
https://k-book.org/yomitai/
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エッセイ 『今日のことばの種(오늘의 말씨)』
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●スピーチクリエイターによる美しく話すコツ
会話をしていて、
この本は、
美しく話すコツ、声の出し方、
話し方だけでなく肯定的な言葉を発するための考え方、
内面もポジティブに成長できる内容になっています。
前向きになれるような言葉をかけてくれます。
「お母さん、僕たちいちばん最後に降りるんだよね?」
「違うよ、私たちはいちばん高いところに向かっているんだよ」
著者がエレベーターで出会った親子の会話が、
https://k-book.org/yomitai/
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エッセイ『ある動詞の絶滅〜消えゆく職業の備忘録〜(어떤 동사의 멸종 사라지는 직업들의 비망록)』
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●労働エッセイ作家ハン・スンテによる消えゆく職業の備忘録
労働エッセイ作家のハン・スンテの3作目の本である。2作目の『
今回は消えていく職業の場面を記録した。
技術の発達で代替される可能性が高い職業の中でも著者自身が体験
ビルの清掃のもしかして最後かもしれない姿を卓越な観察力で述べ
著者はこの4つの仕事をまた「電話する」、「運搬する」、「
まだはっきりと存在する仕事を必死でしている彼自身や仲間の姿を
https://k-book.org/yomitai/
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◆◇日本語で読める韓国の本◇◆
『偶像の涙』(全商国著、金子博昭訳、クオン)
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第7回「日本語で読みたい韓国の本」翻訳コンクールで、『
最優秀賞受賞となった金子博昭さん訳の『偶像の涙』(全商国著、
ことあるごとに暴力で周囲を威圧する不良グループのリーダー・
各者の対立と葛藤を、
1980年に発表され、1982年には映画化にもなった本作は、
修学能力試験(韓国の大学入学共通テスト)
訳者の金子博昭さんからメッセージを頂戴しました。
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『はじめまして、ムンゲです。』(yeye 著 / 菅原 光沙紀 訳 / PHP研究所)
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パッと目を惹くイラストの表紙も魅力的な『はじめまして、
韓国でもベストセラーとなったイラストエッセイが日本に初登場と
新しい家族となった犬のムンゲとの暮らしが可愛いらしいイラスト
クスっと笑ったりしながら、
冬の寒いこの時期にとても素敵な一冊になりそうです。訳者の菅原 光沙紀さんからメッセージを頂戴しました。
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『妖怪島のレストラン 1 迷いこんだ少女』(キム・ミンジョン 著 / 山岸 由佳 訳 / 評論社)
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みんな大好き「妖怪」の物語。
オッドアイの神秘的な猫にさそわれるように、
桜が満開にさきほこり、ホタルが舞う幻想的で美しいその場所は、
韓国ではWeb掲載で大人気を博し、
Kファンタジーの世界感にどっぷりと浸ってみませんか⁉
訳者の山岸由佳さんからメッセージを頂戴しました。
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◆◇ 韓国の出版・本屋事情 ◇◆
教保文庫、11月の月間ベストと注目の新刊(韓国小説)
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。11月もハン・
注目の新刊では近年活躍がめざましい新世代SF作家の一人チョン
海外で評価の高いベテラン作家ペ・
https://k-book.org/publishing/
教保文庫、11月の月間ベストと注目の新刊(エッセイ)
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『日常の言葉たち』(牧野美加訳、葉々社、2024年)、『
邦訳書も出版されている著者による「大人」
注目の近刊では、60歳を過ぎ、「人生の第二幕」
https://k-book.org/publishing/
◆◇12月のK-BOOKらじお◇◆
#126 #kbookfes 2024に寄せられた感想でその熱気をお届け|これ、読みました
http://k-book.org/news/radio_
#127 『土地』全20巻、700人の登場人物、約10年を経て完訳!
http://k-book.org/news/radio_
#128 ミステリー大好き担当者が手掛けた不思議なストーリー満載の短編
http://k-book.org/news/radio_
#129 ハン・ガンさんの短編にもノックアウトされました-
http://k-book.org/news/radio_
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韓国の本=K-BOOKを愛する皆さんに、
そして読者の皆さんの声をご紹介するインターネットラジオ「K-
Google Podcastでの配信もスタートしました。
ぜひお好みのプラットフォームで番組登録をお願いします。
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<ミニコラム:五十嵐真希の小さな翻訳恋物語>
今月からミニコラムを始めます。
本を翻訳して出版するとき、
原文を読んで訳し、時には学んで訳し、時には調査に没頭し、
推敲を重ねて 仕上がった訳稿を編集者にお送りし、ゲラになり、校正し……。
校閲者のご指摘に驚いたり感心したり。
原著に、原文に、調べ物に恋をしなければ、
このコラムでは、私が恋をした原文やトピック、
まずはご挨拶まで。どうぞよろしくお願い致します。
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発行:一般社団法人 K-BOOK振興会
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